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2012年04月20日
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みなさん、こんにちは。

今週月曜日、ファンデーションを作ってくれている工場に見学に行ってきました。
行ったら、ちょうどトライアルサイズのファンデを作ってくれているところでした!

aof

こうやって多くのみなさんのおかげで、製品になっていくんだな~と思うと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
さて、さっそくですが、前回の続きです。


オーガニックコスメや真のナチュラルコスメを知ってからは、オーガニックというだけではなく、例えばファンデーションだとしたら、成分が無添加やケミカルコスメに比べてかなりシンプルで合成ポリマーやシリコーンオイルなどが入っていない世界であることに感動しました。
裏ラベルが、もう全然違うので。
どう違うかと言いますと、一目瞭然。
例えばこれが無添加と言っている、あるパウダリーファンデの全成分です。
(そのままじゃあれなので、成分名を1つだけ変えています。)


タルク、マイカ、酸化チタン、ポリメタクリル酸メチルジメチコン、合成金雲母、酸化亜鉛、窒化ホウ素、トリエチルヘキサノイン、酸化(Li/K/チタン)、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、パンテノール、ヒドロキシプロリン、ポリクオタニウム-61、ヒアルロン酸Na、ヒドロキシアパタイト、セバシン酸イソステアリル、ステアロイルグルタミン酸2Na、水酸化Al、ハイドロゲンジメチコン(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマートリメチルシロキシケイ酸ポリメチルシルセスキオキサンジフェニルシロキシフェニルトリメチコンアクリレーツクロスポリマー、シリカ、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、オリーブ油、ビサボロール、トリエトキシカプリリルシラン、フルオロ(C9-15)アルコールリン酸、ジミリスチン酸Al、トコフェロール、酸化鉄


いやーすごいですよね。
オレンジ色は合界ですが赤字はなんと全部、合成油のシリコーンオイル、合成ポリマーですよ。
オーガニックコスメ、真のナチュラルコスメ界には、さすがにこんなファンデは存在しません。


マイカ、ホホバ油、ステアリン酸Mg、ケイ酸Mg、シリカ、トリカプリリン、アルガニアスピノサ核油、シア脂、カカオ脂、ヤシ油、オリーブ油、ヒポファエラムノイデス果実エキス、トコフェロール、アマナズナ種子油、野菜油、水、ヒマワリ油、カンゾウ根エキス、水添レシチン、ゼニアオイ花エキス、センチフォリアバラ花エキス、フユボダイジュ花エキス、パルミチン酸アスコルビル、エタノール、香料、[+/-]酸化チタン、酸化鉄、オキシ塩化ビスマス、酸化銀

↑例えばこれがあるナチュラルコスメのパウダリーファンデーションの全成分。
ね?ぜーんぜん別世界でしょ?

でも酸化チタンやタルク、ナノ粒子の問題を知ってからは、ナチュラルコスメですら、ここはまだ対策が不十分なことを知り、、、
使えるものを探求し続けてきましたが、どっかいつも妥協してて、、、
でもやっと自分で、今現在一番納得できる成分と使い心地を両立させて、しかもSPFが13あるファンデーションを作ることが出来ました。
酸化チタンなしの色も2色。こちらはSPF10。
ほんとにもう、感無量です(涙)

ナノ粒子を吸い込むと発がんの可能性が指摘されていますが、そもそも細胞と細胞の間より小さい超微粒子なため、どうしても肌に残留しやすい成分です。

ナノとかマイクロとか、いったいどのくらいの大きさかと言うと、1ナノメートルは10億分の1メートルのことで、1マイクロメートルは1000ナノメートルです。

皮膚細胞間のすきまは40~60ナノメートル
ノロウイルス  30~38ナノメートル
インフルエンザウイルス 80~120ナノメートル
赤血球  7~8マイクロメートル(7000~8000ナノメートル)


現在問題となっているナノ粒子とは100ナノメートル以下、主に50ナノメートル以下の微粒子のことを言います。
通常UVカットの日焼け止めやファンデーションには5ナノ~35ナノくらいの酸化チタンを使うそうです。
どんだけ小さいか分かりますか?
細胞間より、ウイルスより小さいわけです。
吸い込みやすいだけでなく、皮膚から余裕で入る大きさです。
凝集しているから入りにくいとは思うけど、条件次第では入ってもおかしくないくらい小さいです。

しかも酸化チタンは紫外線があたると周囲に活性酸素をまき散らす性質があります。
その性質を利用したものが「光触媒」。
光触媒は太陽や蛍光灯の光が当たると、表面で強力な酸化力が生まれ、細菌などの有害物質を除去するもの。
壁に酸化チタンの入ったペンキを塗ると、酸化チタンの光触媒作用で、塗料の中に入っている樹脂を分解し、塗膜をぼろぼろにしてしまいます。
このため現在ではこれを防ぐために、酸化アルミニウムや酸化ケイ素でコーティングした酸化チタン粒子がペンキなどの顔料として使われています。

化粧品用としては活性の少ないルチル型の酸化チタンが使われますが、それでも粒子が小さくなればなるほど、酸化活性が増します。
だからナノ粒子なら、なおのことコーティングして活性酸素から肌を守る必要がある。
そのコーティングに使われるのがジメチコンなどのシリコーンオイル。


でもシリコーンオイルなどの合成ポリマーを使用すると皮膜性が強く落ちにくくなるので、合成界面活性剤たっぷりの強いクレンジングが必要になり、肌のバリアを薄くさせます。
肌のバリアが薄いと、乾燥しやすく、敏感になりやすく、しかも紫外線の害を受けやすくなります。



これも問題になりナノ粒子をコーティングなく裸で使うファンデーションまで出てきました。
ナノでなくても、流行りのミネラルファンデーションはほとんどが裸、しかも油も使ってないので、舞いやすく、どうしても肺に吸い込みやすい。

一度知らずにナノ粒子のミネラルファンデを使っていたことがあるのですが、パフで押さえるようにつけても、どうしてもゲホゲホしていました。
おかしいな?と。
そうなのです、ナノ粒子とは煙みたいなもんです。
小さくて軽くて、そりゃ吸い込みます。

しかも実は、シリカにまでナノ粒子が出てきて、これも肺に吸い込むことで肺に炎症を起こしやすいと朝日新聞にまで掲載されるようになりました。
ナノシリカも化粧品にかなり使われてます。
ナノシリカに関しては、基盤研、創薬プロテオミクスプロジェクト、阪大院薬の平井敏郎先生の実験で、3日間皮膚へ塗ることで、角質層を通過して、真皮層の樹状細胞、リンパ節にまで到達していることを確認しています。
リンパ節にまで行っているということは、免疫を攪乱する可能性があるそうです。


この時の実験で使用した粒径、70ナノメートル、300ナノメートル、1000ナノメートルの中で、70ナノメートルのみが角質層を通過したそうです。


医薬基盤研の阿部康弘先生の研究でも、100ナノメートル以下のサイズになると、初めて細胞膜を通り抜けることや、核膜を突破すること、遺伝毒性を呈するようになることを明らかにしています。
小さくなると、まるで性質が変わってしまうそうなんですね。

今度のファンデーションでは、シリカのサイズは3000~7000ナノメートル(3~7マイクロメートル)にしました。
しかし酸化鉄にまでナノ粒子があるんですね。
なんだってナノ化出来るんですもんね。
酸化鉄も大きいサイズのを使いました。
活性の強い酸化チタンは、かなり大きく500ナノにしときました。

チタンなしのやつも、かなりいい感じで、マイカをコーティングしたことでチタンなしでも白さとカバー力が出たので、なしのだけでいこうかな~とも思ったのですが、やっぱりほんのちょっとだけでも酸化チタンが入っている方が、よりカバー力はあるんですよね。
だから私は、普段はノンチタンで、特別なおでかけの時はチタンありでと2種類を使い分けています。

ナノ粒子の危険性が言われるようになって、ナチュラルコスメの世界でもノンナノがちらほら出始めたのは嬉しい限り!
ところが、ノンナノだからって安心してしまって、ほとんどが「コーティングなし」。

ノンナノだから、酸化活性が強くないって判断みたいで。
でも植物性の油脂やシリカなどでちゃんとナチュラルコーティングしてあげたほうが、金属が肌に直接当たらず、活性が抑えられてより肌に優しいと思います。


だってペンキですら、周囲をボロボロにしないように酸化ケイ素でコーティングしてるんですよ?
肌に塗られるなら、なおのこと絶対コーティングした方がいいですよね?



まぁ実際、ノンナノでナチュラルコーティングの原料が、ほとんどないんですけどね。
水酸化アルミニウムコーティングなら、探せばあるんですけど、アルミって毒性はないけどアルツハイマーとの関連性が完全に否定はされていないし、どうなんだろうと、、、
そう考えて、結局オリジナルで作ることになったんです。

今回のファンデーションは、ノンナノなだけでなく、シリカ以外のすべての鉱石をナチュラルコーティングしました。
ちなみに私が開発した日焼け止めは、そもそもオーガニックベリーのポリフェノールの力だけで紫外線を防ぐので、ナノだとかノンナノだとかの世界には関係ないものですが。

すみません、作るのに苦労したせいか、なんか思いのたけとマニアックすぎる話をダラダラ書いてしまって。
とにかく完成して、ただただ今は嬉しいのです♪


sakura4


サクラサク!!
理想のファンデーションが出来て嬉しいな!



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Last updated  2012年04月20日 21時05分05秒
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