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テーマ:特別支援教育について(353)
カテゴリ:共に生き、共に育つ
少し前に読んだ本に感銘を受け、ブクログやアマゾンのレビューに投稿しました。
![]() 特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 基礎基本編 義務教育でつける「生涯幸せに生きる力」 (THE教師力ハンドブックシリーズ) [ 西川純 ] 特別支援教育の対象になる子どもたちの進路に関する本です。将来の進路を見据えてどんな教育が必要かが書いてあります。 タイトルには「特別支援学級」とありますが、特別支援学級担任だけでなく、すべての教職員や保護者にとって知っておいた方がよい情報がまとめてあると思います。 特に小学校教員は子どもの将来の就職や進学に関する具体的なデータにあまり通じていないところがあります。子どもの将来につながる教育について重視しようとするなら、目を通しておいた方がよいと思います。 この本には、長い目で見て子どもたちに必要なことをするために、非常に勉強になることがたくさん書いてあります。「木を見て森を見ず」にならないように気に留めておきたいことばかりです。 一例を挙げると、筆者は、九九の習得が難しい子どもに九九を教えることよりももっと大事なことがあるのではないか、と主張します。大変うなずけるものです。九九が大事ではないということではなく、障害のある子どもたちが実際にどのような暮らしを大人になってからしているのかと考えたとき、人と関わる力の方が圧倒的に有益であることがわかります。苦手なことはあってもいいのです。周囲の人に助けてもらっていいのです。むしろ、苦手なことがはっきりわかること、それを周囲の人に伝えられることが、重要です。 この本を読んで改めて、個別指導などで子ども集団と切り離して障害のある子どもに指導をするよりも、仲間と関わり合いながら学習を進めるという基本的なスタンスをやはり大事にしたい、と思いました。(状況により一時的に個別指導が必要なケースもたくさんありますが。) 本書の貴重なところは、障害のある方たちの進路先としての事業所等に丹念に取材をされて、その情報を整理されているところです。これだけでも喉から手が出るほど欲しい情報です。 僕自身は小学校教員ですが、例えば障害者手帳を持っている場合の福祉就労等についてしっかりと知り、大人になったときにどのような暮らしが待っていて、大人になった時から逆算して今どのような取り組みをすべきかを猛烈に知りたかったです。僕の場合は、自分で調べたり、聞きに行ったりして情報収集をしてきました。しかし、本書はそれが1冊にまとめられている!僕の知る限り今までこのような本は出ていなかったと思います。そういう意味で非常に画期的で意義深い本だと思います。 特別支援学級担任や障害のある子どもたちに関わる人だけでなく、多くの人にぜひ読んでもらいたい本です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.16 11:06:35
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