小さな原虫トキソプラズマがオオカミをマインドコントロールして群れのリーダーにしていた!? プーチンも感染者か
ロシアのプーチンが、小さな寄生虫トキソプラズマに感染していることは間違いない。そのトキソプラズマがプーチンの脳を操り、あんな残酷で、非合理的の極みのウクライナ侵略戦争を命じさせたのかもしれない。◎最終宿主のピューマからトキソプラズマ感染するハイイロオオカミ 論文は、イギリス科学誌『Communications Biology(nature)』11月24日号に掲載された「Parasitic infection increases risk-taking in a social, intermediate host carnivore」(寄生虫の感染が増大させる社会性中間宿主の肉食獣のリスク取り行動)と題された報告だ。 著者のコナー・メーヤー(下の写真の上)やキラ・キャシディらは、1995~2020年の足かけ26年にわたりイエローストーン国立公園に生息するハイイロオオカミを調査し(下の写真の中央と下)、リスクを取る行動とトキソプラズマ原虫の感染との関連を調べた。 トキソプラズマ原虫(写真)は、ネコ科動物が最終宿主で、同公園内にはピューマがいる。ハイイロオオカミは、捕食した動物の肉を食べる際、肉がピューマの糞と接触し、そこからトキソプラズマに感染したものと見られる。そしてハイイロオオカミの感染率は、ピューマの密度の大きい所のオオカミほど有意に高くなった。◎トキソプラズマ陽性はリーダーになる確率が46倍以上 そして極めて興味深いことに、トキソプラズマ原虫に陽性反応を示したハイイロオオカミは、未感染個体と比べて群れのリーダーになる確率が46倍以上高くなった。 群れのリーダーになるのは、実はオオカミの個体にとって大きな決断だ。狩りをするにも先頭で戦うし、どの獲物をおそうかの決定も迫られる。負傷する確率は高まり、リスクが高い。そのリスクを敢えて冒させるマインドコントロールをしているのが、トキソプラズマだというのだ。 体内に感染したトキソプラズマは、神経から脳に移動し、そこで脳を操っているのかもしれないという。ホルモン分泌を変え、リスクを冒す行動を促しているのではないか、というわけだ。 別の日本の研究者によると、「トキソプラズマに感染したネズミは、ネコのにおいにも恐れずに近づく」と指摘する。◎人類の3分の1はトキソプラズマに感染 トキソプラズマは、長さ5~7マイクロメートル、幅3マイクロメートルほどの半円、三日月形をした原虫で、本来はネコ科動物の腸に寄生する。健康であれば、感染個体に症状は出ないが、脳や筋肉に巣くう。 ヒトも影響を受ける可能性があり、ビジネス上のリスクを冒す行動や運転中の逆上、統合失調症などの行動変容とトキソプラズマ原虫との関係が指摘されている。 推定によると、世界の人類の3分の1以上は、トキソプラズマ原虫に感染しているという。飼い猫やネコ科動物が身近にいれば、その機会は大きいからだ。 感染しても、トキソプラズマは、ほとんどは宿主の健康を損ねずに脳などにひっそりと暮らす。前述の行動変容は、極めてレアなケースだろう。しかし、前述のようにハイイロオオカミに冒険を起こさせているかもしれないとなれば、無関心ではいられない。◎運動選手にはプラス? ただ物事には陰と陽の両面がある。感染したヒトの脳を操り、リスクを冒させているとすれば、例えば運動選手にはプラス効果があるだろう。前記の研究者によると、トキソプラズマの感染率の高い国にサッカーの強豪国が多いという。 だとすれば、プーチンはまず間違いなくトキソプラズマに感染しているだろう。奴は、若い頃に狩りを好み、また愛犬家でもある。トキソプラズマに感染する機会は多かった。そもそも政治家として大成するには、リスクを冒してでも大胆に決断する心意気が要るからだ。 もしプーチンが処刑されたら、ぜひ脳を解剖してほしい。脳内にトキソプラズマ原虫がびっしりと寄生しているかもしれない。それが、プーチンにウクライナ侵略戦争を決断させたとすれば、イエローストーン国立公園のハイイロオオカミとの研究成果とつじつまが合う。昨年の今日の日記:「2022年は世界動乱の年か、ロシアのウクライナ侵攻の切迫した情報」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202112110000/