テーマ:熱帯魚&水草の話(1121)
カテゴリ:熱帯魚
なんと、眼が青く光るメダカ?いえいえ、今日のアップはジャワメダカ(Oryzias javanicus)です。名前の通り東南アジアのジャワ島に分布するこの魚は日本のメダカと同じオリジアス属(Oryzias)の仲間です。体形的にもメダカそっくりなオリジアスの仲間は、現在20種前後がアジアを中心に分布しています。
ボケボケの写真で恐縮ですが、ジャワメダカの眼の周囲が鮮やかなブルーに輝くのは何とかお判りいただけるかと・・・。アフリカ産のランプアイにも決して劣らぬそのメタリックブルーの輝きは、まさに「アジアンランプアイ」。熱帯魚ショップで常時見かける魚ではありませんが、非常に珍しいと言うほどでもなく、こまめに探していれば入手することはそれほど困難ではないと思います。価格的にはランプアイと同等か、少し安価といったところでしょうか。 飼育に関しては水温以外はわが国のメダカとまったく同じで、丈夫な上に温和で他の魚との協調性もよく、群れで飼うと夏の暑さを忘れさせてくれるような、ちょうど闇夜に舞うホタルの群れのような素晴しい光景を作り出してくれます。エサも人工餌を好んで食べてくれるのでエサの確保に困ると言うこともありません。ただ、水底に沈んでしまったエサを食べるのは、彼らの上向きに開いた口では少々面倒なようなので、出来れば水面に長い間浮いているようなタイプのエサを与える方が好ましいでしょう。 繁殖に関しても、非常に容易でメダカとまったく同じです。オスメスの区別は尻ビレが大きい物がオスと憶えておけば、わが国のメダカも含めオリジアス属ではほぼ間違いなくオスメスを区別することが出来ます。メスは産卵した卵をしばらく腹部にぶら下げたまま泳ぎ回り、そのうち卵は水草などに絡まり付着します。受精卵は2週間くらいで孵化し、初期餌料としてブラインシュリンプを食べる事は出来ませんが、メダカ同様粉餌を与えれば問題なく次々と子供を採る事が出来るでしょう。 私も、まもなく訪れる暑苦しい夏を少しでも快適に過ごすアイテムとして、シペラス等が水面に突き出したレイアウト水槽を作り、そこにジャワメダカもといアジアンランプアイを群泳させようと計画しております。水槽が完成したあかつきには、再度皆さんにご披露させていただきたいと思っております。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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