テーマ:熱帯魚&水草の話(1149)
カテゴリ:熱帯魚
実はラスボラ・ドーシオセレイタ(Rasbora dorsiocellata)という魚には2つのタイプがあるのです。一つが今回紹介するブルーアイラスボラ(R.d.macrophthalma)でもう一方がアイスポットラスボラ(R.d.dorsiocellata)です。この2亜種(別種ではないけれど確実に区別できる)はサイズこそアイスポットの方が一回り大きいものの、外見はそっくりです。 しかし、我々アクアリストにとって非常に重大な違いがあるのです。それは「ブルーアイの眼は美しいスカイブルーに輝くがアイスポットの方の眼は輝きが無い」と言う事です。従って、夏の暑い最中に涼を求めてブルーアイを入手しようとしてアイスポットを購入してしまったら・・・。これはもう、はっきり言って真夏に自動販売機で冷えたコーヒー買おうとして、間違えてホットを押してしまったぐらいのショックはあります(笑)。アイスポットを間違えて購入しない一番確実な方法は「眼がブルーに輝いていない個体は購入しない!」これに尽きます。 ブルーアイラスボラはマレー半島を中心に生息する小型のラスボラで、成長しても体長3cmにも満たない超小型種です。他のラスボラ同様に温和で協調性が良いためコミュニティタンクでの飼育も問題ありません。ただ、やはりこの魚の魅力を最大限に引き出そうと言うのであれば、この魚だけを多数群泳させるに限ります。よく、雑誌のレイアウトなどでテネルスやヘアーグラスなどの前景水草をびっしりと植え込んだ中をカージナルあたりに泳がせると言うのを見かけますが、さかなおやじから見ると、これは明らかなミスキャストですな。そのような爽やかな初夏の草原のようなレイアウトであればこそ、日本の渓流魚にも相通じるもののあるブルーアイの出番でしょう。 ブルーアイラスボラは丈夫で飼育しやすいため、飼育に際して注意すべき点は余りありません。エサも人工エサで問題ありません。ただ、水質が悪化するとエロモナス症(体が膨れてきたり、鱗が松かさ状になる病気)に羅病しやすい傾向があります。 飼育が容易で、非常に清涼感のある美しさを持つブルーアイはさかなおやじとしても自信を持って皆様にお奨めできる数少ない魚です。一度、だまされたと思ってブルーアイだけで(エビやローチなどの底モノはOK)水槽セットしてみてはいかが?万が一、だまされたと思ってもそこはお互い大人なんですから自己責任という事で・・・(笑)。でも、ほとんどの方に「今回だけはさかなおやじを信じて良かった!!」といっていただけると言う確信を持っております。・・・と、いつになく強気なさかなおやじであった。 そうそう、それともう一つ「ブルーアイの眼の輝きは、やや前方からライティングした際に一番美しく見える様なので、蛍光灯は水槽の上部前面に設置するようにした方がベターかと思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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