テーマ:熱帯魚&水草の話(1149)
カテゴリ:熱帯魚
体長は5cm前後と小型で、しかも非常に丈夫なので初心者の人にもお奨めです。水質にはうるさくありませんが、酸性に傾いた水は好まないので、水換えをサボると調子を崩しやすくなるので注意してください。餌は、人工餌でも大丈夫ですが、フレークフードよりも顆粒タイプの方がよいと思います。また、植物性の餌を必要とするのでたまには草食魚用の餌を与えるか、藻が付着した水草などを入れてやると喜んで食べます。 上の写真はオスの個体で、下がメスです。オスメスの区別は、色彩の鮮やかな方がオスという事からも判別できますが、一番確実なのは背ビレの後端に注目する事です。ここにブラックスポットがあればメス、なければオスです。アメリカンフラッグは卵生メダカの仲間には珍しく、オスが産卵後~孵化まで卵を守る習性を持っています。稚魚もはじめから孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来るため水槽内での繁殖も容易ですから、一度ブリーディングにチャレンジしてみては? ところで、この魚は北アメリカ産だけあって、熱帯魚ほど高水温を必要としません。と言うよりは、どちらかと言えば日本の夏場のような高水温時を嫌います。ところが、なぜか不思議な事に我が国にアメリカンフラッグフィッシュが輸入されてくるのは、なぜか夏に限定されています。いったい何故??おかげで、この時期かなりの量が輸入されるにもかかわらず、夏場を乗り切れる個体はほんの僅かだと思われます。現実世界では「世界の警察」とか「星条旗よ永遠に」とか、何かとタフなイメージがあるアメリカですが、魚の世界の星条旗は、日本の夏にバタバタやられて行ってしまいます(苦笑) せっかく貴重な生物資源を輸入するのですから、もう少し業者の方も考えて欲しいものです。秋口に入ってから輸入してくれれば、ほんとに飼育管理が楽なんですけど・・・したがって、アメリカンフラッグが欲しいのであれば、この時期に入手し何とかして夏場を乗り切らなくてはなりません。しかし、苦労の甲斐あって夏場さえ乗り切れれば、後は室内であれば保温無しで飼育することも可能です。保温器具がない場合アカヒレかメダカ、金魚くらいしか飼育するものがない冬場のスター候補として少しは?(苦笑)有力なのではないでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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