テーマ:熱帯魚&水草の話(1139)
カテゴリ:熱帯魚
今日のアップはペンシルフィッシュ(Nannostomus eques)です。ブラジルのネグロ川に生息する体長4cmくらいの可愛いカラシンです。かつてはワンラインペンシルと共にナノブリコン属(Nannobrycon)に分類されていましたが、最近では他のペンシルフィッシュと同じナノストムス属に分類されることが多いようです。 ただ、その習性は確かに他のナノストムスとは少々異なります。先ず第一に、絶えず頭を斜め上に持ち上げている事。この姿勢が細身のボディと相まってまるで鉛筆で紙に何か書いているように見えることからペンシルフィッシュと呼ばれるようになったと言われています。他のペンシルたちは普通に(水平に)泳ぐので、あまりペンシルらしくありません。 それと、繁殖形態も他のナノストムス属がウィローモスなどの茂みに卵を産み付けるのに対してペンシルとワンラインペンシルはアマゾンソードなど幅の広い水草の裏側に卵を産み付けるのです。その辺を考えると、ナノブリコン属として別属のままでも良かったような気もしますね~。 この元祖ペンシルフィッシュとも言えるエクエス種ですが、他のペンシルに較べて色彩感に乏しいためか最近ではあまり見かけることが少なくなってきた気がします。個人的にはすごく好きな魚なんですけどね~。 ところが、最近この元祖ペンシルフィッシュに異変?が起こっています。と言うのは、最近輸入されてくるペンシルは明らかに以前輸入されていたものよりも色彩が鮮やかになっているのです。・・・と言っても、極僅かなんですけどね(笑)。具体的には、尾鰭の下側の黒い部分が赤茶色に染まっているのです。おそらくは、以前とは採集場所が変わったため別の地域変異が輸入されてくるようになったのでしょうが、前よりは少し一般受けする外見になってきたかも(笑) ちなみに、ペンシルフィッシュのオスメスは尻ヒレで判別できます。尻ヒレに鮮やかなレッドスポットがあればオスです。・・・と言う事は画像の個体はオスですね。久しぶりにペンシルのブリーディングでもやってみようかなぁ~。と思いつつも再来週は因縁の?(笑)ドイツ再出張がありますので、今ブリーディングする訳にも行かないし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[熱帯魚] カテゴリの最新記事
|
|