テーマ:水系ペットのお話(2825)
カテゴリ:独断と偏見の生物学
高校時代メンデルの法則に苦しめられた経験を持つ方は結構いらっしゃるのでは?(笑) でも、全然大丈夫です!別にメンデルの法則理解してなくたって人生に何の影響ありませんし、立身出世や異性からの印象にまったく関係ありませんから。・・・それでも、物事って言うのは知らないよりは知ってた方が精神衛生上よろしいのも事実ですから、すこし頑張って見ましょうね~♪ ここは魚関係のブログですから、メダカを例にとって話を進めましょう。ただ、画像ストック見たらクロメダカとヒメダカの画像なんて持ってなかったので(苦笑)、今日の画像は本文とはまったく関係ありませんから、あしからず・・・。えーと、その辺の川にいるメダカ(最近はめっきり見かけなくなりましたけど)は体色が黒褐色なのでクロメダカって呼ばれてます。それに対して、ペットショップでよく見かけるのがオレンジっぽい黄色のヒメダカ。この2つのメダカは元々同じ種類です。つまり野生種であるクロメダカから江戸時代だかその前だかに突然変異で出現したのがヒメダカです。 じゃあ、クロメダカとヒメダカをペアにして子供を採ったらどんな仔が生まれて来るでしょうか?正解は、すべてクロメダカです・・・絶対じゃないけどね(苦笑)。このように、ある2つ異なる形質を両親にして交配した時、子供の世代に優先的にでてくる形質を優性、逆に姿を消しちゃう形質を劣性と呼びます。 ここで勘違いしないで欲しいんですが、優性=優れているではないですからね。別にクロメダカばかり子供の代に生まれてきたからと言って、ヒメダカよりもクロメダカの方が優秀ってことではないのはお判りだと思いますが、なんか多くの方が誤解していて劣性の遺伝形質=劣悪って考えてるみたいです。 それと、この場合のメダカの2つの体色みたいに両立しない形質に関与している遺伝子を対立遺伝子って呼んでます。つまり、黒褐色だけどオレンジって言うのは一応ありえないじゃないですか。だから、例えば背の低い一重のブ男と背のすらっとした二重の美女が結婚して生まれてきた子供が背の低い二重だったとしても、背の高さと目の一重二重は対立遺伝ではありませんからね。 それと、遺伝が難しいのは必ずしも机上の論理どおりには行くとは限らない点にあります。つまり、クロメダカとヒメダカの両親から生まれてきた子供にヒメダカが混じる事だってあるんです。さらには黒とオレンジのブチ模様(ベタで言えばマーブルだね)の子供が生まれて来る事だってありえない話じゃない。そりゃまたなんで??ほわ~ぃ??って思った方も、フン、そんなの知ってるぜッって思った方も、この続きは第2回目のホモとヘテロでお話しましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[独断と偏見の生物学] カテゴリの最新記事
|
|