カテゴリ:プレバト俳句を添削ごと査定?!
冬うらら小さな手に砂の地球 冴ゆる夜やコントラバスに小さな手 レノン忌や小さき手にまだ利き手なし 眠る子の小さき手ぴくり冬うらら
12月14日のプレバト俳句。 名人&特待生の査定。 お題は、凡人ワードの「小さい手」。 ◇ 犬山紙子。 冴ゆる夜や コントラバスに小さな手 子の指や 冬のコントラバスぼぼん(添削後) 添削が妥当とは思うものの、 冴ゆる夜だからこそ、 コントラバスの音が温かく美しく響くわけで、 原句の季語は捨てがたいなあ…という気持ちも残る。 手の描写をせずとも、 稚児鳴らすコントラバスや 冴ゆる夜 と書くことはできます。 ◇ 水野真紀。 冬うらら 小さな手に砂の地球 泥だんご光れ 地球の冬うらら(添削後) 発想も素敵だし、 破調も「地球」の比喩も、 べつに悪くないと思うけど、 強いていえば、 「砂のように崩れそうな地球」が、 ややネガティブな印象を与えてしまうってことかな。 その意味で、添削が妥当かなと思います。 ◇ フルポン村上。 レノン忌や 小ちさき手にまだ利き手なし レノン忌や まだ利き手なき小さき手(添削後) 太平洋戦争開戦日に重なるレノン忌と、 未来の舵取りを担う子供の手の取り合わせ。 素晴らしい発想! ただ、否定語の「なし」で終わるよりも、 添削のように名詞止めにするほうがポジティブな印象になるし、 ポジティブな印象にするほうが、 利き手がまだ決まってないことの意味も伝わりやすい。 …ってことで、これも添削が妥当。 とはいえ、 添削句は「ki」の音が5つも重なってて、 なんだか早口言葉のようで鬱陶しいです。 これは韻というには逆効果ですね。 ◇ 清水アナ。 眠る子の小ちさき手ぴくり 冬うらら どこも悪くないし、 むしろ良い句だと思うけど、 同じような句はいくらでもあるのだろうし、 凡人ワードで普通に作ったら凡句になる、 …ってことだよね。 でも、 平場なら「才能アリ」でもいいと思います。
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最終更新日
2023.12.22 01:43:53
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