|
カテゴリ:株式投資全般
私はバス停から少しだけ、ほんのちょっとだけ離れた目立たない草むらの中で傘も差さずに立っていました。
でも本当は、バスはまだ到着しないことは分かっていました。だからポッケにはあまりにも握り締めすぎて少し歪んでしまった銀貨がたくさん詰まっています。「この銀貨をいつか来るバスの運賃箱に全部ぶち込むんだ。そうしたらきっと自由の国に辿り着ける。」。。。。。。 想いとは裏腹に、雨はどんどんと酷くなり私の体は氷の様に冷たくなります。。。。。。。いつの間にか太陽も落ち辺りは漆黒の闇に包まれます。
そして音も無く、静かに、誰かがバス停にやってきました。私は暗闇の中、目を凝らし瞬きもせずそれを見つめます。。。 「そうか、やっぱり、彼は来た。時は満ちつつある。」
私は鉛のように重い足を引きずって、目を伏せ俯いたままバス停の最後尾に並びました。。。。。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 13, 2016 11:44:20 PM
[株式投資全般] カテゴリの最新記事
|