さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。第36位は、
バフェットからの手紙 (ローレンス・A・カニンガム著、パンローリング社)
です。
名著としてあまりにも誉れ高い本書ですが、監修者でその激辛評論で知られる長尾慎太郎氏はまえがきの中で、
「今だから正直に言うと、恥ずかしながら昔はその良さがよく理解できなかった。」と述べています。
そして私自身もこの本の第1版をずいぶん昔に最初に読んだときには、「うーん、素晴らしいところもあるけど、実際の投資にすぐにそのままダイレクトに役立つ例が少ないし、難解すぎるし、全体にはイマイチかな。。。」と思いました。
時が流れ、私は今回この株式投資本オールタイムベストシリーズの執筆に当たって最新版となる第4版を読み直しましたが、その結論は、
バフェットは投資の天才であるのは当然として、その説明の分かりやすさにおいても天才である。また投資だけではなく広く人生においても役立つ真の傑作である。
というものでした。この本の初版を最初に読んだ頃の私は投資家としてあまりにも知識不足、経験不足、引き出し不足で、圧倒的に未熟過ぎてその良さが分からなかっただけだったのだ、と今はっきりと感じています。
今日は忘れないうちに、「人生に効く」バフェットの名言から紹介しておきます。
お金を失っても - たとえたくさん失ったとしてもなんとかなります。しかし、信用を失ってしまえば - たとえほんのわずかであったとしても取り返しのつかないことになる。
私は命の次に大切なお金を賭けた、「血を血で洗う常在戦場」である株式投資に関するこのブログをもう10年以上も継続してきました。その中で結果としてお金を失ったことはたくさんありますし、今年にもありました。それでもこのブログは、執筆者である私がこんなにもへっぽこ投資家なのに見捨てられることも特に無く、昔も今も驚くほど多くの方からの御訪問を戴き続けています。
株式投資の世界では「言えない事、書けない事。」がたくさんありますし、私自身もそうです。ただそれでもこのブログが皆様からアクセスされ続けてきたのは、私の株式投資に対する姿勢が「常に真っ直ぐ」であることが評価され、信用されているからだろうと思っています。
すいません、脱線しました。
さて今日は初回なので、まずはこの超名著の目次を見ていきましょう。
全体に「ここは読まなくていいな。」というような捨てページの無い濃密な内容ですが、 第2章の「ファイナンスと投資」が特に傑出して良い と思います。それでは次回からこの第2章を中心としてこの傑作のベストオブベストの大トロの部分だけを紹介して行きます。
尚、最初にお断りしておきますが、株式市場の有史以来で最高&最強の投資家であるバフェットの肉声が散りばめられたこの本の重要性は只事ではありません。そのため、彼の珠玉の言葉を味わい尽くすために次回からは毎回テーマを絞って細かく徹底解説していきます。 今回はトータルで株式投資本オールタイムベストシリーズで史上最高となる「全10作」 となりました。気合満点でお送りします。是非お楽しみください。(続く)