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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト69位
投資家のヨットはどこにある(フレッド・シュエッド・ジュニア著、パンローリング社) の第2弾です。 この本は全体が数ページの読みやすいコラムが連なる形で構成されています。今日からは2回に分けて特に面白かったところをピックアップしてお届けしましょう。 たとえ顧客の質問が難しくても、ウォール街の人間は間違いなく微に入り細にわたった答えを出すだろう。その回答が、あらゆる回答の中で最も困難なものー「分かりません」-であることはめったにない。 この本が書かれた77年後の現代日本でも、マーケットストラテジスト、エコノミスト、アナリストという肩書の方々は「業界の花形」的な存在であり続けています。彼らはどんな未来でも「そうめん流し」の如くに滑らかに雄弁に語ってくれますが、その言葉が結果的に真実であった確率は私の見るところでは「ほぼ50%」です。それではどうして彼らはこれほどまでにおしゃべりなのでしょうか? 米国人は、信用取引をすごく魅力的な、ちょっとした発明だと思っている。信用取引は「自分の家を手に入れたら何をさておき、引っ越す前にでもすべきことは、その家を抵当に金を借りることだ。」という米国人の思考原理に通じるものがある。 アベノミクス下で良好な相場環境が続き、多くの新しい投資家が市場に参入し続けています。カジュアルにそして大胆に信用取引を行い、レバレッジをかけて大きな利益を上げ続けている「新時代の勇敢なガンマン」がたくさんいます。とても眩しくて、キラキラと輝いていて素敵です。でも私は意気盛んな「彼ら」を10年前にも確かにみました。そして10年後の今、「顔ぶれの変わった彼ら」が相変わらず市場で元気に過ごされているんですね。 追証を請求する電話がかかってきたときにできることはいくつかある。しかし、ろくなものはひとつもない。 前にも言ったようにこの本が執筆されたのは78年前、1940年の事です。でも不思議ですね、現代日本でも年に数回は、これとほとんど同じような話を聞くのです。。。 空売り稼業は、悪事ではない。だが、実にひねくれた、自然に反した行為 である。株の空売りをするには、いつも奥深い心理的抵抗を乗り越えなけらえばならない。 そういう感覚が出てくる原因のひとつに、あの不朽の古典的2行詩(19世紀米国の大投資家で資本家のダニエル・ドリューの発言)があると思う。 このシュエッドの言葉は、「空売りの問題点」を端的にかつ鮮やかに示しています。空売りには極めて大きな「心理的な負担」があります。そしてそれは実に当然です。「理論的に損失が無限大∞&投資家としての物理的な限界を超えての致死」に至る可能性がある投資行動であり、生物としての「生存本能」に完全に反する極めてハイリスクな行動だからです。 なので私は決して「個別銘柄の空売り」はしません。そんなことをしたら、「投資家として毎日を御機嫌で朗らかに楽しく過ごす」ことが出来なくなってしまうからですね。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 9, 2018 08:22:29 AM
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