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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第121位は、
利食いと損切りのテクニック(アレキサンダー・エルダー著、パンローリング、2012年) です。 著者のアレキサンダー・エルダーは、旧ソ連からアメリカに亡命した精神科医&プロトレーダーという異色な経歴で有名です。また彼の著書であるザ・トレーディング(旧 投資苑)は世界的なベストセラーともなりました。そして以前に当ブログでも既に書評を上げています。 そして今回紹介する、利食いと損切りのテクニックは、「手仕舞いの売り」と「信用の新規売り」のやり方に焦点を当て、そこに特化した1冊です。投資本と言うのは膨大にありますが、そのほとんどは「買い」に関してのものです。そして「売り」に関しての本と言うのはあまりありません。また私の膨大な保有本の中でも、名著と言えるのは本書以外には以前に紹介した、 オニールの空売り練習帖 くらいのものです。 ただここで皆様に考えて欲しいのですが、「買った株のほとんどはいつかは必ず売る。」ものです。短期・中期・長期という投資家ごとの時間軸の差はあるにせよ、最終的には売買をすることによってしか利益を上げることが出来ないからです。その意味で、「株の売り時」について学ぶことは私達にとって極めて重要なことです。では何故「売り」に関する本が少ないかと言うと、「売り」と言うのは「買い」に較べて非常に難しく、手法を言語化することが極めて困難だからです。 そんな中で、今回のエルダー本は、その難解極まる「売り」のやり方を懇切丁寧に説明してくれる最高の1冊です。買って一通り読み、その後本棚に置いておくと抜群に役立ちます。実際私も持ち株の売り時に悩んだときに、何度もこの本に手を伸ばして再読し、その上で決断を下してきました。本当に役立ちます。 それでは次回からは、「本棚になくてはならない超実践的な1冊」のベストオブベストのところを一緒に見ていくことと致しましょう。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 24, 2021 07:53:40 PM
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