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昨日、稲武町の伊熊神社でキジョランとアサギマダラの写真を撮り、その先にあるオオキツネノカミソリがもうそろそろ咲くころだと思って車を走らせていると、警察から呼び出しがありました。検案の依頼です。ここから帰ると1時間半かかります。誰か他の人を当たってみてどうしても見つからなければもう一度電話してください。と電話を切りましたが、多分お盆だから誰も引き受け手はないだろうと思い引き返していると、10分ほどしてやはりお願いしますとの電話でした。
途中、今度はブログ友から電話。ニュースですでに流れたのか、ラグーナの船の中で事故があったそうで、昨日は日記のアップも遅かったし、私が死んでいるのではないかと心配してかけてきたものでした。警察からの電話でも船の中で人が二人死んでいたと言っていたし、多分その検案かなと思って急ぎました。
昨日、マリーナを3時ころに出港予定だったようですが、今日になってもエンジンがかけたまま停泊していて、おかしいと思って覗いたら人が倒れていたということでした。海の上の異常死体は海保が担当します。海保は船のことには慣れていますから、すぐに船室に入らず、まず一酸化炭素濃度を測り、異常高値であることを確認して酸素マスクをつけて入って窓を開けたそうです。船室というのは水が入らないように密閉性が高いのです。
死体所見は丸一日経ってましたから硬直はしっかり溶けていましたが、死斑は一酸化炭素中毒に特有の鮮紅色をしていました。心臓血の一酸化炭素Hbの濃度が60%を越えていました。海保の調査によるとクルーザーのエンジンの排気管が劣化により穴が開いて漏れており、排気の一部がキャビン内に充満したようで、エンジンをかけて実験すると15分くらいで一酸化炭素濃度が500PPMを越えたそうです。
お盆のバカンスが暗転した事故でした。私のヨットにも小さなエンジンがついていますが、船外機ですので、排気ガスがキャビン内に入る可能性はありませんが、以前ガソリンを送るゴムパイプが劣化して穴が開きエンジンが途中で停まってしまったことがありました。エンジンの点検を怠ってはいけませんね。