食草から見た蒲郡の蝶のその76はツマグロキチョウを取り上げます。この蝶も昔と比べて少なくなったと言われている蝶ですが、食草のカワラケツメイが減ったことがその原因と言われています。しかし、数年前から帰化植物のアレチケツメイがあちらこちらで見られるようになり、それも食草となるために減ってはいない、むしろ場所によっては個体数が増えているところもあるようです。アレチケツメイとカワラケツメイはよく似ていて、区別が難しいのですが、葉柄の基部にある蜜腺の形がアレチケツメイでは黒くてキノコ型ですがカワラケツメイでは赤くて饅頭型をしています。(写真左下の丸)いずれも毎年大雨の時に洗い流されるような河川敷や宅地造成された荒地に生えています。
ツマグロキチョウ完成図 posted by (C)ドクターT
キタキチョウと似ていて、飛んでいる時の区別は難しいですが、ツマグロキチョウの方が少し小型で、角張っています。年に2回出て、成虫越冬をしますが、秋型では後翅裏面に褐色のスジが出ます。
アレチケツメイ分布 posted by (C)ドクターT
近いところでは天竜川河川敷と名古屋市守山区~尾張旭市が産地として知られていますが、蒲郡でも食草となるアレチケツメイが生えている場所がありますので、載せておきます。蒲郡市民病院医師駐車場の北側の土手です。