8863212
ホーム \| 日記 \| プロフィール	【フォローする】【ログイン】

Try! Nature Watching! (since 2006.8.14)

【毎日開催】

15記事にいいね！で1ポイント

10秒滞在

いいね! --/--

次の日記を探す

おめでとうございます！
ミッションを達成しました。

※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。

< 新しい記事

新着記事一覧(全7493件)

過去の記事 >

2016年12月16日

第四話─離れ小島の最難関種─

カテゴリ：昆虫

日本の蝶の撮影、全種制覇を目指している人、達成した人を何人か知っていますが、最後に残るのが小笠原の固有種です。小笠原にはオガサワラシジミ（天然記念物）、オガサワラセセリと言う固有種、マルバネウラナミシジミと言う迷蝶がいます。何故、これが最後に残るかと言うと、そのアクセスの悪さのせいです。飛行場のない小笠原に行くには、東京の竹柴桟橋から出る小笠原丸に乗って25時間かけて父島まで行き、そこで母島丸に乗り換えてさらに2時間半かかります。片道27時間以上、しかも週に1往復便しか出ていません。しかも行っても確実に見ることが出来る保証は全くありません。私も4回渡って、オガサワラシジミに会えたのは1回だけ、オガサワラセセリに会えたのも1回だけと言う成績ですからよほど暇と金のある人でなければ二の足を踏むのもやむを得ないかも知れません。
渡航する時期も蝶の発生タイミングに合うかどうかが問題です。
1回目　2011.4.30-5.5　　オガサワラシジミ〇
2回目　2012.10.4-10.9
3回目　2013.5.20-5.25
4回目　2015.6.12-6.17　オガサワラセセリ〇
2回目の時は夏から秋口にかけて見られると言うマルバネウラナミシジミも狙ったために失敗しました。
オガサワラシジミは年に数回発生するようですが、4月後半から5月連休にかけてが一番よいようです。結局オガサワラシジミは最初の時に撮れただけでしたが、この時には大失態をしてしまいました。重いロクヨンも持ちながら新幹線に乗ってからカメラのバッテリーを充電器ごと家に置き忘れて来たことに気づきました。でも引き返していては小笠原丸の出港時刻に乗り遅れてしまいます。東京でバッテリーの買えるカメラ店はないかと探しましたが、朝早いのでやってません。仕方なく、そのまま乗船するしかありませんでした。NIKON D4とD3Sの2台が持って行っただけで役に立ちませんでした。

その時に撮ったオガサワラシジミの写真です。行く前の情報収集で新夕陽ケ丘と言う辺りに、天敵のグリーンアノールを駆除出来る地域を設定して植樹のオオバシマムラサキやコブガシが植えてあると言うので最初はそこで飛んでくるのを待っていたのですが、船の中で会った大阪のＹさん、兵庫県のＫさんからの情報で秘密のポイントを教えてもらい、そこのコブガシの樹上に２～3頭が舞っていました。この写真はその時にひょっとしているかも知れないと持って行ったデジスコで救われた写真です。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう