405786 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

MM2022のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

MW2022

MW2022

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

天国にいるおじいちゃん@ Re:打席に入る前に、バットを天にかざして、天国にいるおじいちゃんに『力を貸してくれ』(08/24) 天国にいるおじいちゃんについては、 089…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.01.23
XML
カテゴリ:報徳
二宮先生語録巻の二【136】~【140】

二宮先生語録【1】~【25】 | MM2022のブログ - 楽天ブログ

【一三六】古人言へる有り。曰く、陰徳有れば、必ず陽報有りと。是れを力農と勤学とに譬ふ。春夏、力を耕耘に労する者、乃ち是れ陰徳。而して秋収を得る者、陽報なり。夙夜心を学問に苦むる者、乃ち是れ陰徳。而して禄爵を得る者、陽報なり。蕘豎の喧呼、学生の伊吾。固より是れ陰徳。何となれば則ち陽報を得るの資なればなり。世人徒に陰に財を施すを以て、其の一を知て、其の二を知らざるなり。

《訳》古人は、陰徳あれば必ず陽報ありと言った。これを農業に励むことと、学問に勤めることにたとえよう。春夏、力を耕耘に励む、これが陰徳だ。そして秋に収穫する、これが陽報だ。朝から夜まで心を学問に勤める、これが陰徳で、そして禄位・栄誉を受ける、これが陽報だ。柴を刈る子供がやかましく叫び、学生の読書する声、これがもとより陰徳だ。なぜなら陽報を得る資本だからで、世の中の人はただ隠れて財を施すことを陰徳とするのは一を知って二を知らない。

【一三七】原野に露糞すれば、則ち艾草肥生す。粛霜降れば則ち衰枯し、野風起れば則ち墜葉艾科に湊り野燹に遇て灰し、野雨に遇て潤ひ、明春必ず大艾を生ず。是れ他無し。露糞の陰徳に因るなり。貨財の貧富に於るも亦然り。陰徳有る者、貨財必ず帰して富む。陰徳無き者、貨財必ず散じて貧し。

《訳》原野に野糞すれば、それを肥料としてヨモギが生長する。霜が降れば枯れ、こがらしが吹けば落葉がヨモギの株に集まり、野火にあって灰になり、雨にあって灰は地中にしみ、翌年大きいヨモギを生ずる。これは他でもない。野糞の陰徳による。貧富における財産もこれと同じで、陰徳がある者は財産が必ず集って富み、陰徳が無い者は財産が必ず散じて貧しい。

【一三八】匏瓜を種るや、一根の培擁、鰮糟米粃各々二升を用いざれば、則ち円大ならざるなり。後油菜を此の畝に播けば、則ち必ず蕃殖す。所謂積善の家、必ず余慶有り。陰徳有れば、必ず陽報有る者、是れなり。

《訳》ひょうたんを作るには、一本にイワシかす二升、もみがら二升を入れなければその実が丸く大きくならない。その後、耕してアブラナをまけばその畑は必ず繁殖する。いわゆる積善の家には必ず余慶あり、陰徳あれば必ず陽報ありとはこのことを言うのだ。

【一三九】世人勤動慳吝を以て富を得、大厦を造り倉廩を建て、之を子孫に伝へ、以て長久を保つと為す。是れを堅氷を積むに譬ふ。夫れ堅氷の質為るや、鉄石の如しと雖も、而も本と寒気に凝る。故に暖気一たび至れば、則ち解く。富豪猗頓に似ると雖も、而も本と勤動慳吝に成る。故に怠奢一たび生ずれば、則ち敗る。若し長く其の氷を蓄んと欲せば、則ち須く之を氷室に蔵むべきなり。永く其の富を保んと欲せば、則ち宜く分度を立て以て経費を制し、怠奢を禁じ、以て勤倹を守り、余財を推し、以て窮乏を恤み、陰徳を積み以て長久を計るべきなり。

《訳》世の人は勤労して欲深くけちで富を貯え、大きな屋敷をつくり蔵を建て、
これを子孫に伝え長久を保つとしている。
これを堅い氷を積むのにたとえよう。氷の質は鉄や石のように堅いが、もとは寒気に凍ったものだ。
だから暖気がひとたび来れば解けてしまう。中国の猗頓のような大富豪も勤労と節倹によってなる。
だから怠りや贅沢がひとたび生ずればくずれる。
もし長く氷をたくわえようと望むならば氷室におさめなければならない。
永くその富を保とうと欲するならば、分度を立て経費を制限し、怠り贅沢を禁じ、勤労・倹約を守り、余財を推し譲って、困窮した者を憐れみ、陰徳を積んで永久に保つことを計るべきだ。

【一四〇】事の成否は、恩を記すと恩を忘るとに係る。前恩を記し以て之を報んと欲する者、事を作す必ず成る。前恩を忘て後恩を貪る者、事を作す必ず敗る。故に成と敗と、恩を記すと恩を忘るとに在るのみ。

《訳》事の成否は、恩を記憶しているか、恩を忘れるかにかかわる。前に受けた恩を記憶してこれに報いようと思う者は、事をなそうとすれば必ず成功する。前に受けた恩を忘れて後の恩を貪ろうとする者は、事を成そうとすると必ず失敗する。だから、成功と失敗とは、恩を記憶するか忘れるかにある。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.01.23 06:17:57



© Rakuten Group, Inc.
X