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【甲子園】仙台育英・岩崎生弥 「天国の祖父に『力貸してくれ』」試合を決めた満塁弾
8/23(火) 決勝で仙台育英(宮城)が下関国際(山口)に8―1で勝ち、東北勢が春夏通じて13度目の挑戦で初めて優勝を遂げた。4回に1点を先制すると、7回には5番・岩崎生弥一塁手(3年)の満塁弾などでリードを広げた。チームを率いる須江航監督(39)は東北6県の思いや、これまで決勝で散ってきた多くの方々の思いを胸に戦ったと感謝。春夏通じて100校目の優勝校となり、悲願の“白河の関越え”を達成した。 仙台育英の一塁側アルプスめがけて、堂々と右手を突き上げた。4―1で迎えた7回1死満塁、3ボール1ストライクとボールなら押し出しの場面で、岩崎が140キロの明らかに高い直球を強振。高々と舞い上がった打球は、左翼席で弾んだ。今大会チーム初本塁打は、東北勢初Vを決定づけ、決勝では史上4人目となる値千金のグランドスラム。ベンチ前で須江監督と抱擁を交わすと「甲子園という舞台で恩返しできてうれしかった」と白い歯を見せた。 2、3回戦ではともに代打で計4打点。“代打の切り札”が、高校の公式戦での初アーチを聖地で描いた。「打席に入る前、天国にいる祖父に『力を貸してくれ』と思った。打った瞬間、行けと思いました」とかみ締めた。 道のりは、平たんではなかった。昨年6月、逆流性食道炎などを患って約1か月もベッドの上で過ごした。「少し動いただけで気持ち悪くなる」。同7月、バットを振ってみたが、たった5回振っただけで「息が苦しくなった」。 中1時は12歳以下の日本代表に選出され、世界大会で優勝。同代表では、近江(滋賀)の山田陽翔らとチームメートだった。かつて一緒に戦った仲間が、今春のセンバツで活躍する場面を見て「負けられない」。強い決意を持って今年6月、全体練習に合流した。 だが宮城大会はメンバーから外れた。落ち込む岩崎を支えたのは仲間だった。同学年の選手から「絶対に甲子園に連れていく。あきらめずに練習しろ」と声をかけられ、指揮官には「腐らずに練習していこう」と励まされた。聖地でプレーする日を夢見て、黙々とバットを振り込んだ。 5試合で14打数5安打10打点。聖地で躍動した岩崎は試合後、何度もチームメートと抱き合った。「全員の支えがなかったら、この1本はなかった。日本一になろうと3年間やってきた。それがかなって幸せです」。柔和な笑みを浮かべながら、胸の金メダルを見つめていた。 💛打席に入る前に、バットを天にかざして、天国にいるおじいちゃんに『力を貸してくれ』と祈った。 なんていい子なんだろうね(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.24 08:29:05
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