カテゴリ:絵本・童話・児童書
「チャーリーとチョコレート工場」の原作者、R・ダールの本。
てっきり小説(童話)かと思って図書館で借りたら、違いました。 なんていうんだろ?こういうのは。エッセイ? 1月から12月まで、部屋の中の雑貨にまつわるエピソードや 庭や森の動植物の話など、ダール自身の思い出も交えてあれこれと 語られています。 「チョコレート工場」などの作品ほどシャレやブラックユーモアは 出てきませんが、ダールならではの観察眼で季節の移り変わりが描かれ、 こういう環境から彼の作品が生まれたんだなぁというのがわかります。 例えば2月。カササギとモグラについて。 モグラって巣穴(塚)は2回くらい見たことありますが、 実物が顔を出してる姿ってお目にかかったことないんですよね。 そのモグラが、1時間で1メートル近く穴を掘ることや、 みんな一人暮らしで一匹につき100メートル近い専用トンネルを 持ってる話なんかが書かれてる。100メートル!! 10匹で1000メートル=1km分 まぁ直線でそんなに伸びてる訳じゃないだろうけど、 どこにそんなに埋まってるんだろ? また、例えば4月。カッコウの托卵。 カッコウの親がよその鳥の巣に卵を置き去りにし、産まれたヒナは そのうち巣の本来のヒナを突き落としてしまうのは有名な話。 それをさらにわかりやすく?、カッコウのヒナを凶悪な 殺戮者(鳥)として解説してくれてます。 ダールさん、どうもカッコウはお嫌いみたい?! そして、もうすぐやって来る12月=クリスマス 幼き日のダールさんは、冒険好きのイタズラっ子だったようです。 今どきこんなイタズラ…考える子もいないかも? 親としては安心だけど、昔子どもだった自分からすれば 今の子ども達って物足りないというか気の毒というか…。 時代の流れも感じさせられる、古き良き日を味わえる一冊です。 本日これからダンナの実家に行ってきます。 一泊二日で明日は帰宅が遅くなると思うので、たぶんメールからの 日記更新のみでコメント等はできないかと…。 皆さんのところにはまた月曜に伺いますねー 一年中ワクワクしてた 著者:ロアルド・ダール 絵/クェンティン・ブレイク 訳/久山太市 評論社 児童図書館・文学の部屋 2000年9月発行 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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