テーマ:好きな絵本教えて下さい(711)
カテゴリ:絵本・童話・児童書
ある日、4年2組の教室に入ってきたのは、
おじいちゃんよりももっとおじいちゃんのような先生。 病院で今も診察を続ける現役医師であるという 日野原先生は、なんと95歳! 先生はチョークを手に取ると、黒板に1本の長い線を書き、 0、10、95、100という数字を書き込んで・・・。 95歳のわたしから、10歳のきみたちへ。 おじいちゃん先生の語る、命の授業のはじまりはじまり。 図書館で借りました。 実在の高齢医師・日野原重明先生の「命の授業」を元に、 村上康成氏のかわいいイラストで親しみやすく描いた 命を考える絵本です。 10歳の子供達と、95歳(2006年現在・たぶん)の日野原医師。 黒板に書かれた直線では、左の端と右の端。 年の差が一目でわかります。先生が長生きであるということも。 「いのちってなんでしょう? 生きているとはどういうことでしょう。 そして、いのちはどこにあると思いますか?」 先生は子供達に聴診器を配り、友達と向き合って 互いの心臓の音を聴かせます。真剣な顔の子供達。 やがて、心臓の音が確認できると、誰かがぽつり。 「なんだかこわい・・・・・・」 見えない命を形あるものとして受け止めた瞬間です。 「いのちは、きみたちのもっている時間」と話す先生。 これから生きていく時間、これから先使える時間。 それがいのち。 ご自分の残り少ない貴重な時間を、子供達の授業に使って下さった 日野原先生には頭が下がります。 こんな風に子供達に命と向き合うことを教えていけたら・・・。 というか、私自身が日野原先生の授業を受けてみたいと思いました。 一日一日、限りある時間。 これを生かすも死なすも自分次第。 それなら、少しでも大事に使っていけるといいですね。 大人も子供もぜひ読んで欲しい、心にジンとしみる一冊です。 いのちのおはなし 著者:文/日野原重明 絵/村上康成 講談社 2007年1月発行 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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