カテゴリ:コミックス
名を記した妖を従えることができる「友人帳」。
妖の姿が見える夏目は、自称用心棒のニャンコ先生と共に、 祖母の遺した友人帳に名が載る妖達に名前を返す日々。 ある日、以前通った学校で一緒だったという柴田が現れ、 脅し半分に連れていかれた先には・・・。 今月の新刊。カバーはお祭りで神に扮した夏目。 10巻には、上↑のあらすじの話と神様のお祭りの話の2本収録。 まず、昔の夏目を知る人物登場編。 今、夏目の回りには夏目同様妖の存在を知る田沼・タキと、 それを知らず普通の少年として接している西村・北本の 2種類の友人達が存在している訳ですが、 ここへ来るまでに出会った人達っていうのは夏目を 嘘つきとか変わり者とかそういう風に認識しているんだよね。 柴田はその代表って感じでしょうか。 夏目の痛い所を突いて、無理矢理引っ張っていく。イヤな奴。 ・・・と思ったら、電車賃を出してやったり、 実は好きな女の子のことで悩んでいてなりふり構わぬ行動だったり。 誕生ケーキを買い忘れていた夏目と共に街を走り回ったりもしてくれる。 ・・・実はいい奴? というか、普通の子なのかもしれませんね。 普通の反応、どこにでもいる普通の。 昔夏目を胡散臭げに見たであろうことも、 今半信半疑かつ自分勝手に夏目を振り回したことも。 小学生の時はうまく受け止められなかった事実=妖のことも 高校生の今なら受け入れていけるかな? 夏目にはもっともっと理解者が必要だと思う。 田沼達に西村達、そして柴田。 色んな角度から色んな付き合い方のできる、友人という名の味方。 そんなことを考えさせられるお話でした。 お互い「ナマイキな」とか思いながらも、 これからも時々会ったりなんかするんだろうな。 P76の食事風景を見ながら想像してみたりして。 こんな態度の夏目、他の友人達とじゃあまり考えられないものねw 後半は、封印され行方不明の豊作神の代わりに、 十年に一度の祭りに出ることになった夏目。 そこに、妖祓いとしての仕事でやってきた名取が絡んで・・・。 近いようでなかなか距離の縮まらない名取さんとのお話。 名取さんも夏目を友人として大事にしたい思いと、 仕事として祓わなければならないという立場との板挟みですね。 柊(結構好き♪)にキツく当たるシーンもあったりして、 夏目とはまた違った悩みを抱えているようです。 「・・・今夏目にそっくりな妖が・・・」 「いえあれは夏目です」 このシーン、好き(笑)柊の面の下も見てみたいなぁ。 実は鎌持った不月(不作の神)のお付き連中も好き。 ビジュアル的になんかちょこちょこ動き回ってるもんは好きなんですね。 獣を食らう事を考えヨダレを垂らすニャンコ先生も可愛いしw ところで、夏目友人帳も巻数ふたけた突入。 ・・・最近さっぱり「友人帳」が出てきませんね(笑) 夏目友人帳 著者:緑川ゆき 白泉社 花とゆめコミックス 10巻は2010年7月発行
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