カテゴリ:絵本・童話・児童書
連日部活動で「H」に励む、桜通高校1年の鞠子・航・宙志。
だが、ある日突然、航は先輩達に退部を命じられてしまう。 航が口にしたNGワードとは?部の謎のルールとは? またその頃、学校の周囲では真っ赤な毛布を抱えて歩く 「毛布女伝説」が囁かれており・・・。 図書館で借りてきました。 「Hは人のためならず」の続編です。 「児童書なのにH!?」とギョッとしたそこのアナタ! 大丈夫、「H」はエッチなことじゃなく、 奉仕活動部(要するにボランティア)の「ほ」の略なのです。 入部早々巻き込まれた事件を無事解決し、 ちょこっとずつ距離が縮まり始めた新入部員の3人。 ところが、ある日航が頑張ります宣言をした途端、 2年の先輩方の様子がおかしくなり、退部を迫られる事に。 一体、航の発言の何がいけなかったのか? そもそも歴史ある部なのに3年生部員がひとりもおらず、 2年生3人も肩書きだけで一切奉仕活動に参加しない、 そこに何か秘密が隠されているのでは? そう、なんと奉仕活動部には、先輩不在=退部に関わる 独自のルールが設けられていたのです。 航もそれに引っかかっちゃったのねぇ。でも本人は訳わかんない。 元々ドジッ子だった航、やっと居場所ができた気分だっただけに ひとり悩む姿が気の毒です。 んで、そんな航を、何をするでも無くポンポンとあやすだけで 昼寝に誘い込んじゃう、2年の通称・シエスタが素敵です(笑) 一方、残された鞠子と宙志は、そんな航を助けようと奔走中。 そこへ「毛布女伝説」が舞い込みます。 実在した毛布女・・・いえいえ、借りた赤い毛布を 名も知らぬ持ち主に返そうと必死だった女性。 彼女は、別件での奉仕活動部の依頼人でした。 依頼ではないけれど、持ち主探しに協力することになった鞠子達。 ところが、そっちも妙な事になり始め・・・。 事件としてはイマイチかなぁ?前回の方がドキドキしたかも。 でも、不本意な入部だったのになかなかサマになってる宙志や、 いつでも一生懸命な鞠子の活動ぶりは、テンポも良くて楽しいです。 毎度ながら絵も可愛くて・・・表紙のブタさんの可愛いこと! ・・・いや、ブタの事件じゃないんだけどw あと、前回からほのめかされつつ結局今回も明かされなかった、 宙志の兄貴の天志(タカシ)と、航の祖母の運転手タカシさん。 やはり同一人物ですよね? 次のお話でラストのようだし、その辺をどうバラすのか、 はたまた当人達には打ち明けないまま終わるのか、 (もしかしたらもっと内緒の繋がりがあるかも?) とても気になります。 Hは寝て待て 著者:後藤みわこ 画/亜沙美 講談社 YA!ENTERTAINMENT 2010年4月発行
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