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子育て支援に積極的な企業と認定されると、「くるみん」というミノムシのようなマークがもらえます。 たとえば、食品のパッケージの裏側に「うちの会社はくるみんマークもらったんですわー」ってな具合に、載ってたりします。 載ってたところで、消費者としては特にリアクションないんですけどね。 私にとっては、ベルマークの方が購買行動につながってきます(爆)。 さらに、くるみんマークには、「プラチナくるみん」という、さらにプレステージな感じの認定があるそうです。 最近県内で認定された企業では、 ・ここ3年で、奥さんが出産した人が2,128人 ・育児休業や育児にかかわる休暇を男性社員の30%が取った ・育児休業 →18人 ・育児にかかわる休暇 →661人 だったそうです。 育児休業の率でいうと0.8%って大したことないようにも思えますし、育児にかかわる休暇ってフツーの有給と何が違うんだかかなりのグレーゾーンなんですけど、とりあえずこれがプラチナくるみんだそうです。 さてここで。 「男性の育児休業は必要か?」 と問うてみることにします。 答えはもちろん、 「必要です!」 となります。 なぜならば、世の中には「勤務先で育休制度が利用できない」という女性が存在するからです。 つまり、産休明け(産後8週間)で保育所に入れないと、クビ。 なんとも恐ろしい話ですが、実話です。 (そうでなくとも、育休の期間がやたら短いとか、ありえる) そんなときに、勤務先に育休制度のある男性がパートナーだったら、救われますよね。 保育所に入りたくても入れなかった場合を考えれば、男性の育休制度は助かります。 そういう理由で育休を取った男性はすごく偉いと思いますし、その人にいいねボタンがついてたら10回くらい押したいです。 一方で、今、漠然と 「男性の育休取得率を上げよう!」 なる育休推進活動がされていることについては、あまり賛成できません。 いやーもー、ほんと漠然とって感じがしませんかね。 「子どもと関わる時間は貴重なもの」とか「あなたのキャリアにとってマイナスにはならない」とか。 世間からの「だからなんなの?」感が否めない。 就業と育児における環境は、千差万別です。 そのためにさまざまな選択肢があるのはいいことですが、男性の育休をよりによってなんでそんな方向からアプローチするんだろう。 私は自分の夫が 「保育園に入ろうと思えば入れるけど、あえて育休を取る!」 といったら、 「アホか」 って言いますよ。 これは男女関係なくの話ですが、育休はせいぜい半年くらいあればいい。 その育休明けに保育園に入れるんだったら。 駄菓子菓子、現実として「保育園に入れない」という状況があるので、そこは育休を取らざるを得ません。 そのような理由であれば、育休を取るのが女性(母親)か男性(父親)か、それはどちらでもいいと思っています。 だから別に、勤め先に育休制度のある女性がさっさと復職しちゃって、保育園に入れるまでは男性のほうで育休取ってもらったっていいんですよ。 いいんですよ、そこは遠慮なさらなくて。 効率的かどうかは別として、 「保育園に入れるまでの間の期間を、半分ずつ休業する」 が、ガチでいく就業と育児に対する男女平等な参画です。 ここに、お給料係数がかかったりすると、「女性が育休」に偏ってくるのは仕方ありません。 しかし、それにしてもプラチナくるみんでさえ男性育休取得率0.8%というのは、著しく低いですね。 著しく低いということは、女性が助かっていないということですよ、奥さん。 なので、なおのこと、漠然とした「男性も育休を取るといいこといっぱいあるよ」というお気楽な論調をやめて欲しいのです。 いいか、よく聞け。 野郎がこんだけ育休を取ってないってことは、女を助けてないってことなんだぞ? ↓そうかもねボタン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.08.25 18:35:59
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