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カテゴリ:読書
尾形 敏朗 牽強付会のニオイもするが無茶苦茶面白い。 たとえば「七人の侍」の登場人物を 「勝4郎」「5郎兵衛」「7郎次」「平8」「9蔵」 という風に見ていくと、抜けた「6」がある。 そして「隠し砦の三悪人」に出てくる三船こそ 指導力を発揮し困難に立ち向かう真の侍となった 元菊千代、こと「6郎太」なのだ。 p205から ↑ なんて実にゾクゾクする仮説(妄説?)ではないか。 また「少女」と「男を滅ぼす女」「女(性欲)との戦い」という キーワードを通すことで「女を描けない」といわれた 黒澤映画の別の側面がくっきりと浮かび上がってくる。 黒澤本人は「あれは無茶苦茶だ」と評したという 空前絶後の精神分析。 「姿三四郎」から「8月の狂詩曲」までを扱う。 ※「まあだだよ」については「文春ビジュアル文庫、異説・黒澤明(絶版) 」中で分析してある。 残念ながらこの「巨人と少年」も現在は絶版。 また本書の性格上から、全作品についてストーリーを詳述してある。 そんな理由で、誰にでもお勧めできる本ではないのだが、 自分的には、この本を読むことができたことを嬉しく思う。 気取った言い方をさせてもらうと 「映画」と「映画について書いた本」が 高い位置でガシッと合わさって二等辺三角形の頂点を成したような感がある。 これは「ヒッチコック・トリュフォー 映画術」も同じかもしれない。 映画を見て本を読む、本を読んで映画を見る。 とっても楽しい。 というわけで、この後「姿三四郎」「続姿三四郎」を見た。 本は「蝦蟇の油」をこれから読む。 ブログ書き込みも、おいおいと。 167 東京物語と生き物の記録 183 能と黒澤 216 野上照代と伊丹万作について←これはちょっと違う。師事、というほどの関係には無い。 単行本 (1992/11) 文藝春秋、図書館の本。 手元に一冊置いておきたい本。 以下は目次。 第1部 少年篇 1 結婚記念日の謎-「素晴らしき日曜日」 2 <少女>の祈り-「姿三四郎」「一番美しく」「虎の尾を踏む男たち」「酔いどれ天使」 3〈少年〉の初恋―「生きる」 4 聖母の理想-「静かなる決闘」「悪い奴ほど良く眠る」「醜聞」 5 ピーター・パンの性―「素晴らしき日曜日」「わが青春に悔なし」 6 死を招く〈女〉―「姿三四郎」「わが青春に悔なし」 7 羅生門の真実―「羅生門」 8 <天使>は堕落する-「野良犬」「醜聞」 9 白痴の天使たち-白痴 10 女は二度乱れる-「生きる」 11 失われた少女-「七人の侍」 第2部 巨人篇 12 青いニセ老人―「生きものの記録」 13 蜘蛛女のキス―「生きものの記録」「蜘蛛巣城」 14 どん底からの脱出―「どん底」 15 栄光への脱出―「隠し砦の三悪人」 16〈善魔〉の誕生―「用心棒」「椿三十郎」 17 青春の犯罪者-「天国と地獄」 18 <女>たちの洗礼-「赤ひげ」 19 <少女>の閉塞-「赤ひげ」 20 悪夢の果て-「どですかでん」 21 <巨人>の死-「デルス・ウザーラ」 22 肉体の後継者-「影武者」 23 善悪の彼岸-「乱」 24 一族再会-「八月の狂詩曲」 巨人と少年 異説・黒沢明 ↑ ともに絶版。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月06日 23時28分59秒
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