周りはイースター前で浮き足立っている日々だった。
私はまあ、変わらない。水曜日は学科の友達とご飯を食べる日。
20世紀になるまでドイツでは砂糖が貴重だったことは以前書いたが、
最近、1800年頃のドレスデンの料理本のレシピから、
当時、果物ムースを砂糖なしで作る習慣があったらしきことを書いた文献を発見。
果物ムースとは、まあ、ピュレみたいなものだね。
1800年頃は、砂糖精製の時に出るシロップと呼ばれるものが
大ごちそうであった模様。
果物ムースを作るとき、入れる香辛料が事細かに書いてあることから、
砂糖を書くのを忘れた・省いたとは思われず。
ということだった。
このムース、上流階級のトルテ作りにもまねられた模様で、
卵もバターも牛乳も入らない素朴なパン生地にムースを塗って焼き、
「トルテ」の代わりに食べていた模様。
ムースの果物としては、プラム、さくらんぼ、洋なしなどが挙げられている。
砂糖をたっぷり入れる今のようなジャムの製法は、
20世紀初め頃にポピュラーになった模様。
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