日本の実家が引っ越しをして
古い家を取り壊すことにしたと
しばらく前から聞いていた。
私はずっとドイツにいるし
日本の家族のことは何も手伝えず
全てお任せなので、
どうぞよろしくお願いしますと言えるのみ。
それでも物心ついてから育って父がいた家がなくなり
富士山も見える、ずっと見ていた景色を見ることもなくなり
回りの緑ともお別れになると聞けば
…さみしい。
更に、今度の家は広さが今の家の3分の1もあるのだろうかというほど
小さくなるそうで
…荷物が持って行けない。
私はものが捨てられないタイプで
いろんな思い出の品がとってある。
これまでは実家がまあまあ広くてありがたいなと思っていたのだが
色々捨てなければならなくなった。
ドイツに持って来てしまえばいいではないか
と言ってくれる人もいるが
ドイツの今の生活は下宿している学生に毛が生えたようなもの。
もっと収入のある安定した生活を送っていれば別だろうけど
永住ビザすらとれていない、強制退去があり得なくもない生活で
子供のころからの思い出の品なんて持って来られるはずもない。
遅くても夏にはいったん戻って整理しなければならない。
それを考えると胃が痛い。
(というわけで余り考えないようにしている)
連休に第一回引っ越し決行とメールが来て、
ああ、いよいよなのか…とちょっとシュンとした。