インテリアコーディネーターという資格
インテリアーコーディネーターという資格を取ったのは、1989年。通産省の認定試験で、「これからの住宅産業はインテリアが大事だ!」ということで、ひとつのブームにもなっていました。今から21年前ですね。当時私は,住建産業(現 ウッドワン)の横浜営業所で営業マンをしていました。新婚間もなく、スピード違反などで免停になった上、人身事故を続けて起こしたために免許取り消し・・・・。当然営業車にも乗れないので、電車やバスで移動しつつ、スポーツバックのような鞄に建材のサンプルを詰めて営業することに・・・。それは自業自得なんですが、せっかくの移動時間を有効に使おうということで買ったのが「インテリアコーディネーターの用語解説」みたいな本でした。そこから独学で勉強しまして、学科試験、実技試験も見事合格して晴れてインテリアコーディネーターに。というか、正確には、インテリアコーディネーターになったわけではなく、資格をとっただけ。実は、インテリアコーディネーターの資格がなければできない仕事というものは全くありません。そして、5年に一回更新があり、その際には、講習を受け、更新料を支払わねばなりません。そして、6年前の平成16年。3回目の更新をしなかったため、私は「インテリアコーディネーター」の資格はありません。インテリアコーディネーターの資格は、当初、通産省の認定資格でした。それがいつの間にか、「社団法人インテリア産業協会」の認定に。受験料が13600円。更新料は20000円近く。受験料はともかく、5年に一度支払う更新料は高い・・・。どうせ、天下り役人の給料を払うためだろう・・・・、という気分にもなる。私の場合は、仕事にも直接関係がないので、家の家計に負担をかけるのも忍びない。かといって、私の小遣いから出すのもきつい・・・・。やーめた。ということになってしまいました。では、私は今、インテリアコーディネーターではないのでしょうか?先にも書きましたが、インテリアコーディネーターでなければできない仕事というのはありません。インテリアのコーディネートは誰がしてもいいわけですし、それを仕事としている人は、資格を持っていようが持っていまいが、インテリアコーディネーターだといえます。私はというと、インテリアコーディネートの仕事としていないので、インテリアコーディネーターではありません。私のインテリアコーディネートの能力は資格の有無と無関係です。さらに、自動車免許のように適正の確認が必要なわけでもない。では一体何のために更新する必要があって、更新料を20000円も払う必要があるのでしょうね。確かにインテリア産業協会には人がいて、「活動」はしているのでしょう。でも、その活動が本当に必要かどうか・・・・。一旦組織ができて動き始めれば、やっぱり縮小よりも増殖をしたがるのが本能なのでしょう。お金を払って講習に行けば「資格」を維持できたわけですが、どうも納得がいきませんね。いわば、「お墨付き料」として、5年に一回更新料を払わないと資格は剥奪されるわけです・・・。しかし、資格はなくても「インテリアコーディネーター」になることは簡単です。自分が「インテリアコーディネーター」であると言えばいいのです。ただ、資格もなく「インテリアコーディネーター」を名乗るには、しっかりとした「プロ意識」が必要です。なんでもそうです。どんな職業でも、大事なのは、資格の有無ではなくて、「プロ意識」の有無ですね。※写真は、すでに失効した「インテリアコーディネーター証」です。いまから11年前に作られたもの。有効期限は、平成16年3月31日までとなっています。当然写真も若いのですが、恥ずかしいので、ちょっと画像処理しました。なお、免許取り消しから1年後、再度免許を取得しましたが、それ以後は無事故。違反も、シートベルトの一回だけです。