カテゴリ:書評・読書メモ
山崎武也「人生は負けたほうが勝っている―格差社会をスマートに生きる処世術」(幻冬舎新書) 2007年刊 ≪負けるのは後退であるが、長い人生という期間から見て大きな視点に立てば、 ちょっとした変化でしかない。 一休みする結果にもなり、自分の進路について間違っていないか確かめたり 自分を鍛えたりする機会にもなる。 人生に常勝はありえない。負けたのをいつも不本意に思うのは、精神衛生上もよくない。 自分で進んで負ける道を選んで負けるのは容易だ。 それができれば、自分の思いどおりに自分の人生をコントロールできたという 自信も生じるのではないか。≫ ○難しい仕事をする ≪チャレンジしながら給料までもらえる≫ ≪難しい仕事とやさしい仕事とがあって、どちらを選ぶかといわれたら、 後者にしたいと思うのが人情だ。苦よりも楽のほうがいいに決まっている。 そこで、難しかったり長時間の作業を必要としたりする仕事を強いられた人は、 損をしたとか運が悪かったとかいって、嘆くのが普通だ。 貧乏くじを引かされたと思うのである。・・≫ ≪だが、長い年月にわたって仕事をしていくキャリアという観点から見ると、 プラスになる点が多い。 「若いときの苦労は買うてでもせよ」といわれているが、それは若いときだけには限らない。 仕事の世界にいる限りは、自ら進んでチャレンジしてみる価値がある。・・≫ やさしい仕事と違って、 ≪難しい仕事となると、全身全霊を捧げるつもりで取り組んでいかなくてはならない。 そこで、自分の能力を発揮し、技能を磨いていく結果になる。 自分にとってはプラスになることだ。≫ 学校で教育を受けるときは授業料が必要になるが、 ≪実地で勉強するときは、関係する人たちから助言を受けたり手助けしてもらったりしても、 すべて無料だ。 というよりも、その間に対しても給与がもらえるのである。 このような有利な条件はほかにないのではないか。≫ 中谷さんの言葉、「バイキングは食べ放題 会社で仕事はし放題」を連想しますね~(^^♪ <目次> 第1章 上手に出世するための負け (失敗する 難しい仕事をする ほか) 第2章 人に好かれるための負け (弱みを見せる じっくり聞く ほか) 第3章 悪から身を守るための負け (無言を貫く 損切り ほか) 第4章 妬まれずにトクをするための負け (マイペース 教える ほか) 第5章 幸せを味方にするための負け (借りを残す 不便を選ぶ ほか) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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