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カテゴリ:ラーメンの食べ歩き:自家製中華そば 勢得
ラーメンの食べ歩きが始まったばかりの時、わしは毎週日曜日必ず町屋にあった「自家製中華そば 勢得」へあつもり中盛、チャーシュー、味玉を食った。朝10時以前に行かないと、一巡に食べられなかっただけではなく、怖い行列に巻き込まれるのも当然だった。夏でもあつもりしか注文しなかった。あつもりを注文した人も一番多かった。博士一年の後期に入った直後、一時期に忙しくなってしまったので2週間ぐらい行っていなかったが、急に閉店することになった。わしも忙しかったことによって、閉店する前に行けなかった。その後、混雑のため文京区へ移転することになったという噂もあれば、店主の体調が崩れたため閉店して療養せざるを得ない噂もあったが、再開の音沙汰のなしで2年間を過ぎたので、もう再開がないかと思い込んでいた。
しかし、急に今月上旬で、とら会議室で再開のメッセージが載せられた。嬉しいのも言うまでもないが、まさか東京の東から西の世田谷区へ移転した。しかも千歳船橋だ。これって昔のように毎週通っていたのが無理になっただけではなく、月1回にも無理だ。だがどうしても食べたいので、今年の学校のスケジュールが全部終わった今日、無理にして行ってしまった。 行く前にいろいろなことを調べた。とら会議室の常連である塩哲さんのブログによると、店主は小麦アレルギーになったため閉店せざるを得なかったという。この病気って、自家製麺のラーメン屋店主にとって、まさか再起不能な病気なのではないかと思いますが、まさかこの病気を克服して店を再開した。超らーめんナビの資料によると、パン用粉と中華麺粉をブレンドして毎朝打ち上げるそうだ。元々べんてんの東池袋大勝軒を食べ歩いて、独学で自分の味を開発した。これは、あの町屋にあった人気店「勢得」の味だった。再開した時、味も進化したそうなので、期待している。 千歳船橋とは言え、店の場所は駅からかなり離れた。そこで口コミのアドバイスに従って、渋谷からバスで行くことにした。交通代はほぼ同じだが、店の前にバスの乗り場があるから、逆にバスで行くのが便利だ。やはりそうだね。しかしバスの窓からみたら、まさか行列がない。やはり都心から遠いので、開店のブームを過ぎてから落ち着いたのではないか。しかし、店主にとってこれは一番よい状態かもしれぬ。町屋時代のようなすごい行列を作ったのも店主にとってびっくりしたことであろう。 大きい「勢得」という看板があるが、懐かしい暖簾を見た時、やはり再開したという実感があった。現在は食券制だということなので、入店して食券を買ってから着席した。カウンターは町屋時代と同じ色だ。しかも、佐々木店主とお女将さんがわしの顔を覚えていらっしゃるようだから、嬉しかった。 得勢つけめん大盛を注文した。得勢って、青葉みたいな特製だということだ。町屋時代でこのようなことがなかったね。中盛がなくして、並と大盛だけだ。大盛の量は町屋時代の中盛の量だ。しかも新しい麺の風味を損なうためあつもりを封印したということだ。あつもりばかり食べていた勢得の常連だったわしにとって、これは初めて勢得のつけめんを食べることだ。 10分ぐらい待っていてから麺が来た。麺の太さが凄くなってきた。弾力もよいし、噛めば噛むほど、麺の質がさらに感じられた。これって凄く進化してきたものだね。 醤油、酢、唐辛子などの調味料に頼らないで味を引き出したつけ汁の濃度もかなり高くなった。だが、あつもりではないので、食べれば食べるほど、ぬるくなってきた。濃度が高いので、ちょっと味わいが悪くなってきた。だが、勢得の店主だから、落ち着いた次第にさらに改良すると考えられる。結構この味はもうかなり広がってきたが、町屋時代でかなり珍しい味だった。しかし、やはりオリジナルの勢得の味だと味わえた。 チャーシュー、味玉も健在だ。チャーシューはちょっと薄くなったが、味付けと固さも相変わらずよい。半熟味玉もちょうどよい。これで、町屋時代の味を思い出させるね。 スープ割りを頼んだら、女将さんは白髪ネギや大根おろし、おろし生姜を加えてスープを入れてくれた。割りスープは昔より薄くなったが、そこまで濃度が高いつけ汁なのに、そんなにコクがあって、飲みやすいスープになったとは、すごいとしか言えない。 町屋時代のことを思い出させた味だけではなく、さらに進化してきた味だ。本当に凄かった。通うことができなくなって残念だが、復活してくれたということはほんとうによかったのだ。 「この味はわしが泣いた!再開してくれてありがとう!本当にうまい! 梅里」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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