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2011/10/12
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カテゴリ:■ 読書・哲学

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人間・いのちへ

青空写真 

小学校5年から6年くらいのころ、
私は宇宙についてのめり込んで調べていた時期があります。

当時の私は、人類は科学によって何でも調べ、
どんな謎でもいつかは全部解き明かし、
答えを手にしてしまうと信じていました。

子供時代の私にとって、
科学によって人類が解き明かしてきた「謎や疑問の答え」を知ることは、
とても痛快なことでした。
科学的に解明されているものは「とても確かなもの」で、
それを知ることで 私は、心地良い満足感や安心感を得ていたのです。

科学に傾倒していた当時の私は、
自分ひとりの力では捉えどころのないこの世界だけど、
実はそのほとんどは誰かによって すでに解明されていて、
私は望めばそれをいくらでも知ることができ、
世界は決められたスケジュールと安定した法則によって動いているものだ・・と
本気で信じかけていました。
パズルのピースを1つ1つはめてく快感に似て、
科学が解き明かした法則は、私の心の中に1つ1つ気持ち良く、
すとんと入っていきました。

そんな科学を私に教えてくれたのは、当時我が家にあった学研の図鑑たちでした。
先人の努力によって長い時間をかけて手に入れ、
蓄積された科学=真理が詰まっている図鑑。
それは、いつでも家の中にいて私の疑問に答えてくれる家庭教師であり、
また飽かずに私の興味につきあってくれる、かけがえのない友でもありました。

動物、鳥、こん虫、岩石、植物、菌類。
社会、化学、人体・保健・・。

静かな部屋の中で、十数巻に分類された図鑑を 毎日気まぐれに読みふける時間は
子供時代の私にとって、とても幸せなひとときでした。

そんな私をあるときから釘付けにしたのは「天体・気象」という図鑑です。
低学年の頃は話題的にあまり身近でないため 開くことが少なかったその本でしたが、
11,12歳くらいになると読んでも意味がわかるようになり、
手に取ることが多くなりました。

私はその図鑑をじっくり読んでいくうちに、
この図鑑が、他の図鑑とは大きく異なっている点があるということに気付きました。

他の図鑑は、「すでに解明されている」ことが載っているのが殆どなのに、
「天体・気象」図鑑だけは、「想像図」とか「まだ解明されていない」とか
・・と思われている」という表現が、やたらと多いのです。

人類が答えを見出せず追いかけている最大の謎は、
自分が今いる、一番身近な、この世界のベース、そのものだなんて・・。

それはとてもショックなことであり、
同時に、知りたがり屋の私にとっては強く興味をひかれ、興奮することでもありました。
そしてその強烈な関心の中には、
これだけの知性と長い歴史を持ちながら、
人類にとっていまだ未知なるものである宇宙への、
ちょっぴり心細く、不安になる感情も含まれていました。

私はその不安を打ち消すためにも、
この世界について、自分なりの筋道を立てたいと思い、
以後この宇宙という分野に、かなりのめりこんでいくことになります。

宇宙はどうやってできたと考えられているか?
宇宙の果ては、どうなっていると考えられているか?
現在どのくらい遠くまで、人類は観測することができているのか?
星々には、どんな種類のものがあるのか?
いつか、この世界に終わりは来るのか?

私は2年間、独学で宇宙に関する本を読み漁り、宇宙関連のTV番組を見て、
天文台に行きプラネタリウムに行き、オリジナル・ノートを作ったりもしました。
自主研究ノートは作ってはみたものの、発表する場もないので、
小学校の担任に時々見せては「すごいね」と言葉をもらって ほんの少し語らい、
熱く燃えたぎる気持ちをしずめていたように思います。

2年間たっぷりと宇宙について調べると、
当時の私の年齢で知ることができる程度の知識はひととおり掴んでしまいました。
もし、もっと詳しく知りたかったら、
もっと高度な高等教育を受けてからでないと、解らない専門用語がありそうでした。
たった11、12歳の子供が知ることができる知識なんてのは、
こと宇宙に関してはネタの数が決まっていたのです。

それでも私は宇宙に関して少しでも新しい発見があると、
新聞記事を切り抜いては図鑑に挟み込むことをやめませんでした。
そんな日々をしつこく繰り返していくうちに、私は、宇宙の捉えどころの無さや、
人間が知ることができる世界とはいかにちっぽけなものであるかということに気付き、

私なんかが把握できるほど真理を掴むということは易しいことじゃない、
私が全てを知ることができるほど狭い世界じゃないんだ・・と、静かに理解しました。
そして宇宙という研究分野に追いすがる気持ちは、少しずつ薄れていきました。

しかしその頃の私の気持ちは宇宙を知ることをあきらめる・・というのとは少し違っていて、
幼いなりに宇宙というものを心で掴むことができた、という成果を感じていたと思います。

おこがましいようですが、私は私なりに宇宙と向かい合い、
それに手を伸ばし、触れたものからわかることを心で消化して、
自分なりに宇宙というものを理解し受け止めることができたのだと思うのです。

私は遠く手の届かない星々のことは、もうどうでもいいと思いました。
なぜなら、遠い宇宙の果てと、今自分が立っているここは、同じ意味を持つもので、
ここに立って感じるものがすなわち宇宙というものであるということを知ったからです。

それは寂しさと同時に安心感をともなった、不思議な感情でした。
私はこのとき やっと宇宙と出会い、初めましての握手をしたのだと思います。

その後・・宇宙の果てを追い求めることをやめたのちも、
星空を見上げるたびに、すでに何十年も前に光った星の明かりが、
「あれは35年前の光。こっちは200万年前の光。」と
時のサンプルのごとく 現在の自分のもとに届けられることが、
頭で解っていても心で捉えきれない、何度見ても新鮮に感動する光景として心に残りました。

宇宙の果てなさと自分がいかにちっぽけな存在であるのかを
小さな敗北感をともなって受け入れた私ですが、しかし同時に、
一人一人はこんなに小さいのに、果敢に真理の追究に挑戦する、
ヒトというのは本当に素晴らしい、と強く感動もしました。
また、私自身がヒトという種族の一員として、
宇宙の隅っこにちょこんと生きているということも、
その感動をますます強める要因になりました。

そして、自分がヒトに生まれてきたことの誇らしさと、ちょっぴりの寂しさ(きっと私自身は具体的な功績は何も残せないだろうという気持ち)を受け止めながら、
私が最後の最後にたどり着いたのは、
「私はどこから来たんだろう?」という疑問でした。

星々は密度の違いから生まれたというけど、魂はどこから来たの?

それは、十数巻に及ぶ図鑑を徹底的に読みつくした私が、
終着点に見つけた答えのない問いでした。
その疑問を手にしたとき、私の前には、図鑑で調べられる、道しるべの付いた道は無く、
私はこれまでの知識を糧として、自分自身で答えを探しに行かねばならない旅が始まったことを知ったのでした。

あれからン十年が過ぎ、私はあちこち回り道をしながら旅をしましたが、
なんとかあの疑問に対する私なりの結論は手に入れることができたような気がします。

魂が生まれるところ。
そこは私たちの心の底をくぐっていくと1つに繋がっている何かで、
ヒトはそれに神という名前をつけて呼んでいる世界なんじゃないだろうか。

きっと植物も動物も、命あるものはそこから魂をそそがれてこの世にやってくる・・。
そして、ヒトが他の動物と唯一違うところ・・・自分の存在や魂が来るところを知りたがり、
行けもしない宇宙の果てや、自分の短い人生には何の関わりもない、
遠い時間の果てを思うことの、理由とは。

私は、ヒトとは、寂しがり屋の神さまが、自分自身を見るために、
自分を見つめる”目”として創り、地上に落としたものなのではないかしら、と思うのです。
だからこんなにも世界がいとおしく、世界の謎を解き明かし知らずにいられないのだろう、と。

生きるために不必要な、精神世界までも深く探求せずにいられない性質を持つ、
不思議な私たち人類が、この世界に生きていることの意味。
短い人生のなかで、その探求をやめないことの意味はきっとある。
これが長い旅路の果てに私が見つけた、私なりの答えであり、希望です。

今の私は、少なくとも、「科学=真理」、などと思わない程度には、
「科学的に」ものごとが考えられるようになっていると思っています。
「真理」という言葉のもつ意味は、「まことの道理」。
宇宙の真理とは、一見、法則的と見える中に柔らかな揺らぎを持つ、
混沌としたものなのだろうと思います。

規則や法則や決まりを凌駕した揺らぎが世界を変え、
命を進化させ変化をもたらし何かを作り、壊していくのでしょう。


ラインハート013.gif


 お帰りの前に。 

日本に、第二次世界大戦前の、思想監視警察のような機関ができる!?
まるで、映画20世紀少年そのままの、思想取締機関が全国設置されそうです。

信じられないかも知れませんが、これは現実です。
下のリンクに跳んで、私たちの国に起ころうとしていることを知って下さい。
 
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テレビはこの情報を遮断してます。(NHKさえも)
国会中継を詳細にご覧になっていない方、
今のうちに知り、ご家族・お友達と情報共有を。


なぜ私がこんなことを書くのか不思議に思う方へ。
理由は、私のブログの、今から1年前のこの記事に、
目を通していただけるとお解りいただけると思います。
↓   ↓   ↓
いのり。

私はどこの政党・思想団体・特定宗教にも属さない、ただの一市民です。
私のことは、このブログの過去5年間、1300以上の日記の中から、
どれでもご自由にお読みになり、信頼できるかどうか、ご判断下さい。

私たちの未来に、言論の自由と真の平等を。
↓  ↓  ↓
◆人権侵害救済法案の危険性について、ちょっとだけ知ってみる。◆



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Last updated  2011/10/18 06:46:24 PM
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Re:◆私はどこから来たの?(10/12)   Monk’s Cafe さん
陳情プロジェクトって凄いですね
私も興味があったので一度参加してみました。
議員本人さんと一時間あまり話せたことは私達一般市民にとって国政が一気に身近に感じた瞬間だったと思います
(2011/10/15 10:15:13 PM)

Re[1]:◆私はどこから来たの?(10/12)   しおん★☆ さん
Monk’s Cafeさん
>陳情プロジェクトって凄いですね
>私も興味があったので一度参加してみました。
>議員本人さんと一時間あまり話せたことは私達一般市民にとって国政が一気に身近に感じた瞬間だったと思います
-----
コメントをありがとうございます。
Monk’s Cafeさんは、参加なさったのですね!

そうそう、議員さんって、「落選すればただの人」だから、
有権者の声には、つつしんで耳を傾けます、って人が多いんですよね。
すごく熱心に話を聞いてくださいます。あまり、知られていないことですが。

声をあげなければ、伝わらない・・・

「やれ」とする勢力が議員を説得するか、
「その方法では危険だ」と声をあげた市民の声が届くか、
今、日本の未来は、名も無き市民の行動力にかかっていると思います。

来年までにこの異常な組織を全国設置すると息巻く野田政権を、何としても止めなければ、日本に未来はありません。
(2011/10/15 10:57:53 PM)

Re:◆私はどこから来たの?(10/12)   HANG ZERO さん
確かに...
興味って...
尽きることは...
でも、いろんなこと...
実は、そうじゃなかった!って、よくありますね。 (2011/10/16 12:19:28 AM)

Re[1]:◆私はどこから来たの?(10/12)   しおん★☆ さん
HANG ZEROさん
>確かに...
>興味って...
>尽きることは...
>でも、いろんなこと...
>実は、そうじゃなかった!って、よくありますね。
-----
コメントをありがとうございます。

はい、本当ですね!
特に、宇宙に関しては、「こう」だとされていたことが、科学の進歩によって実はこうだった!と、覆されることがあり、これからも目が離せない分野です。
直接的にお金にならなくても、宇宙の果てを求める人間の知性って、素晴らしいと思います。 (2011/10/16 08:59:05 AM)

Re:◆私はどこから来たの?(10/12)   きょぴ777 さん
こんにちは♪
保守的なものの見方をいつも参考にさせていただいています。
今回のブログはいつもと趣が違っていて、しおんさんの本質そのもののようで、とても感動しました!
私も小さい地球の論理ではなく、壮大な宇宙の真理にロマンを感じます♪ (2011/10/17 10:41:56 AM)

Re[1]:◆私はどこから来たの?(10/12)   しおん★☆ さん
きょぴ777さん
>こんにちは♪
>保守的なものの見方をいつも参考にさせていただいています。
>今回のブログはいつもと趣が違っていて、しおんさんの本質そのもののようで、とても感動しました!
>私も小さい地球の論理ではなく、壮大な宇宙の真理にロマンを感じます♪
-----

こんにちは。コメントをありがとうございます。

保守的・・と言われると、ぎょっとしてしまうというか、そもそも「保守」のきちんとした定義を把握していない身としては、オドオドしてしまいます。
保守主義の反対語みたいに使われる「リベラル」という言葉も、日本では、国家を破壊するような思想もリベラルとくくられることがありますが、世界的には、国家に仇なすリベラルは存在しない(=日本だけにある)ということで、このあたりの定義はぼちぼち、勉強しているところです。

そういえば、ブログでは、私は自分のことを、あまり、書いてないかもですね。
これは、以前書いたものを手直して載せたものでした。
読んでくださり、また、感想をくださって、ありがとうございました。 (2011/10/17 08:07:35 PM)

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