テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:想い出の書院
阪神淡路大震災が発生し、神戸の多くの人々が家や愛する家族を失い、哀しみに打ちひしがれていた年・・・ 鎮魂と追悼、そして何よりも瓦礫の街と化した神戸の復興を祈念してはじまったのが神戸ルミナリエでした。 開催年の最初の点灯式では、歓声の静あと静寂に包まれ、あちこちで涙する人も多かったと聞きます。 私自身、西宮の家が被災し、十年以上もの間、不良債権処理に苦しみました。 大勢の友人や知人が家屋や家族を亡くし、絶望のあまり、心を病み、ついに社会復帰できなかったのも目の当たりにしました。 私自身も、元の暮らしを取り戻すのには何年も掛かり、つい3年前まで、足を運ぶ気持ちにすらなりませんでした。 この阪神淡路大震災以来、建築基準が改正され、国の対応マニュアルも作成されました。各地で防災意識も高まり、大規模な自然災害に対応する訓練も各地で行われるようになりました。 確かに、神戸の街は美しく生まれ変わりました。 しかし、災害によって奪われた人々の暮らしは、そう簡単には元通りになることはありません。 また、被災者の心の問題など、数多くの課題は残されたままです。 本当に多くの友人を失いました。 独りになってしまいました・・・ 一時は絶望もしました。 でも・・・生き残った者の責任として、生きていることに感謝し、わだつみ判官は友人たちの想いを背負って、前を向いて生きていきます。 そんな風に、亡き友人たちに誓ったルミナリエでした。 今年も、ルミナリエの祈りのともしびは、こうして冬の神戸の夜を彩っています・・・ あなたが、クリックしてくださると幸せです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[想い出の書院] カテゴリの最新記事
|
|