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カテゴリ:楽天ブログ・アフィリエイト関連
先日、Gigazine で興味深い記事を見つけました。
ネット広告のクリック数のうち88~98%はボットによるものだと判明 [Gigazine] ネット広告には、リスティング広告、バナー広告、メール広告、動画広告、サイトタイアップ広告、アフィリエイト広告などなど、数多くの種類がありますが、今回はその中からリスティング広告について述べます。 リスティング広告のビジネスモデルリスティング広告とは、検索連動型広告とコンテンツ連動型広告を組み合わせた広告形態として知られています。 たとえば、Google であるキーワードを入れて検索をかけると、あなたが入力したキーワードに関連したテキストやバナー広告が検索結果ページの上部や側面に表示されますね。 これが検索連動型広告です。 また、あるサイトやブログのページを訪問すると、そのページの内容に関連した広告が表示されたりすることがありますね。 これがコンテンツ連動型広告です。 Google の広告はリスティング広告の代表格といえましょう。 かつてはオーバーチュアという大手のリスティング広告サービスも有名で、使い勝手は Google アドワーズに良く似ていましたが、Yahoo! グループに買収され Yahoo! Search Marketing になってからは参加条件も厳しくなりましたね。 Google はアドワーズを広告主向けサービス、アドセンスを広告配信者向けサービスとして提供しています。 アドワーズに参加して広告を出すには広告(入札)料を支払う必要がありますが、アドセンスは無料で参加でき、配信した広告がクリックされたら報酬が支払われるサービスとしてアフィリエイターの間では絶大な人気があります。 Google の広告モデルはクリック報酬型のため、閲覧者による広告クリックが発生すれば広告主(アドワーズユーザ)は広告料を請求されます。 それと同時にアフィリエイター(アドセンスユーザ)はクリックの料率に応じた報酬を受け取ることができます。 アドワーズは低価格で広告を出せるため、大企業はもちろんのこと、零細企業や個人までもが気軽に参入できるというメリットがあります。 また、広告代理店にがっぽり取られてしまいがちな中間マージンを広告費用に回せることから、広告主にとっては魅力的なシステムなのです。 キーワードが撒き餌で終わるリスクアドワーズの場合、競合が多いキーワードで入札していくと、どんどん入札価格が上がるというシステムになっています。 激戦区のキーワードはユーザ検索にヒットしやすいという理由から、それだけコストが高くなる(価値が出る)のは当然の流れです。 それは広告主としては納得できる部分でもあります。 そして広告主はこのように考えようとします。 広告クリック発生 → 商品やサービスをできるだけ確実に成約に結び付ける ですが、この考え方が逆に広告主を悩ませる結果にもなっています。 適材適所を無視した広告は、収益をもたらすことはまずないからです。 商品やサービスを欲しいと考えている人が広告を見なければ、商品やサービスは売れません。 いくら検索結果に広告が上位表示されたとしても、純粋に情報検索したいだけの人がクリックしたらその時点で完全にアウトなのです。 過去にアドワーズで広告を出していたことがありますが、あっという間にプール金を使い切ってしまうわりには、広告経由での問い合わせすらない状況が続き首を傾げたものです。 キーワードの選定ツールを使って工夫を凝らしても、広告がクリックされるだけで目立った効果が見られないという結果でした。 これに対し、アドセンス(アフィリエイトプログラム)の参加は無料ですし、広告がクリックされれば報酬が入るオイシイしくみになっています。 ですから、当然のごとくアフィリエイターは一回でも多く広告をクリックさせようと工夫を凝らすわけですね。 アフィリエイターによる不正利用がサービスをダメにする広告がクリックされれば報酬が入るというシステムは、多くの人の目には魅力的に映ります。 アドセンスで生活費を稼ぐブログも多数ありますし、攻略マニュアルと称した書籍も出回っていますから、本気で取り組めばそれなりに効果を期待できるのでしょう。 その中で、当然ながら不正クリックを誘導したり、プログラム(ボットとよく言われます)を使って強制的にクリックを発生させたりする人たちも出てきます。 自分のフトコロに金が入ってくれば、他方がどんな不利益を被ろうが一向にお構いなしのタイプの人たちですね。 以前にも、アドセンスの不正利用について触れましたが、広告が不正にクリックされたりしたら、広告主は金をドブに捨てることになります。 そのようなことが長く続けば、いずれはサービスの運営が立ち行かなくなりますから、不正利用はサービスそのものを終了に追いやってしまうのです。 そして今回、ネット広告のクリックの 88~98%はボットによるものだったという衝撃の情報が明るみに出たわけですが、もしこれが本当なら、広告主はマジでやってられないという話になります。 広告はもともとウザい存在だということを忘れてはならないGoogle 者は不正クリックの統計を取りながら、別の収益モデルにシフトすべく対策を練っている可能性もあるかもしれませんが、私はクリック報酬型の広告システムは広告主、中間業者(Google)、アフィリエイターのバランスが悪いと以前から感じています。 それはこのような理由からです。 1. 広告クリックに対する商品やサービスの成約率が低い(広告主として経験済)。 2. 情報の集合体が検索エンジンの役割でもあるため、商品を欲しい人たちの層よりも、検索目的や情報収集目的の人たちの層が圧倒的に厚い。 3. 見込み客の集まりそうな場所に広告が投下されるような、良質なキーワード関連コンテンツを持っているサイトやブログの充実が追いついていない(検索結果に並ぶブログやサイトを見れば一目瞭然)。 4. アフィリエイターの不正利用が後をたたない。 ページ閲覧者の目も広告の存在に慣れてきていますから、広告を無意識に無視する傾向があります。 また、ページ閲覧時に広告を表示させないような工夫を凝らしたりしている人たちもいますね。 もともと、広告の存在はウザいんです。 適材適所のルールから逸脱した広告の置き方に悪意すら漂ってくることがあります。 リスティング広告の進化系として、Google に買収された YouTube が数年前から始めた動画配信広告も、一見テレビ CM と類似の役割を果たしていながらも、かなり目ざわりな存在であることはまちがいないでしょう。 視聴者への動画コンテンツの提供と、動画配信者への収益の還元というすばらしいビジネスモデルでありながら、動画の冒頭や途中でムリやり挿入される広告で視聴者の気持ちを逆撫でするのは、あまり良い広告モデルとは思えません。 当初のハードディスクレコーダーに搭載されていた CM スキップ機能が撤去されてしまい、今では CM も一緒に強制的に録画するモデルしか販売されていないのに似かよっている部分があります。 テレビ番組はまだマシかもしれません。 プロの製作スタッフ陣が気合いを入れて作った番組や、莫大な製作費をかけて有名人をキャスティングしているような映画作品なら、途中に CM がはさまっていても、良いコンテンツをタダで提供してもらっているのだから、多額の広告費を投じているスポンサーに少しくらいは協力しようという意識が自然とわく可能性もあります。 しかし、ネット配信されている動画で、金を出しても見たいといえるクオリティの動画は全体の何パーセントを占めるのでしょうか。 さらにひどいことに、違法アップロードされた動画にもちゃっかり広告が挿入されていたりもします。 このようなことから、視聴者がすんなり動画広告を受け入れるようになるには、まずそれなりの品質の動画コンテンツを提供することが前提条件となります。 上記のような流れから、クリック報酬型の収益モデルよりは、商品やサービスが売れたという実績を重視する成果報酬型の収益モデルの方が広告主、中間業者、アフィリエイターの三方がともに得するモデルになるでしょう。 ただ、成果報酬型となりますと、アフィリエイターにもかなりのコンテンツ力が要求されますから、収益を発生させるハードルは一段と高くなります。 ← こちらからこっそりコメントでけます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.01.09 14:15:20
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