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テーマ:アニメあれこれ(26154)
カテゴリ:アニメ
37話「さらば、敵司令官ハイネル」
地球でのボアザン軍と決着がつく回。 ・最初はハイネルの指揮で優勢だったボアザン軍。地底城の装備でボルテスを動けなくしたのはいいが、ボルト・ランダーの部分までは動きを封じていないため、逆転されるってのはちょっと間抜けかも? ・ハイネルが皇帝派のグルル将軍から地球攻撃軍司令官を解任された挙げ句、地底城に残された戦力まで引き上げられてしまう。味方にまで去られる・・・ってのはよくある展開だが、ハイネルの場合は皇帝派の人間に何度も妨害されて(8話では暗殺されそうになったし)・・・だからなぁ ・唯一残ったのはジャンギャル将軍率いる親衛隊だけ。親衛隊の兵士もあっという間に健一らに倒されてしまい、進展窮まったジャンギャルは降伏を潔しとせず、健一らの目の前で自害して果てる。ロボットアニメの武闘派幹部って早い段階で退場することが多いが、見せ場を与えられて終盤に退場って珍しい?「ダンクーガ」のデスガイヤー将軍(声を当てた屋良有作は変名でボルテスにゲスト出演している)も一旦退場したものの、TV版の真の最終回を描いたOVA「失われた者たちへの鎮魂曲」に登場したもんなぁ ・ハイネルは軍人らしく地底城と運命を共にしようとしていた。カザリーンはザンバジルがハイネルを切り捨てようとしたことを話題に出して彼を引き留めようとするが、ボアザンに対する忠誠を捨てないハイネルはなかなか退却しない。カザリーンがハイネルに麻酔弾を撃つという強硬手段に出て退却するが、ハイネル、頑固すぎ。 ・ベルガン将軍は地球を破壊できるほどの威力を持つ爆弾を仕掛けてボルテスをやっつけようとするが、謎のメカに助けられて危機を脱する・・・というところで次へ。 38話「大宇宙へ出撃せよ!」 謎のメカは36話で労奴解放軍がアルプスで密かに作っていたソーラーバード。ソーラーバードはビッグファルコンと合体してソーラーファルコンに。労奴解放軍の指揮官・ドイル将軍と共にボアザン星に向かうことに。 ・今までのエピソードでもボアザン星人の中にも地球侵略に反対している者、奴隷制度に反発してる者がいて・・・という描写があったが、労奴解放軍と合流してボアザン星に乗り込む展開になるのは侵略者が全員悪ではないってのを描いてますね ・ワープ航法を使い、ボアザン星に向かうことになった健一ら。一平がめぐみにワープについて説明を受けるシーンも ・皇帝派のグルル将軍が皇帝に謁見するシーンではザンバジルを称えるセリフを吐くが、某国の将軍様か?(敬称が複数あることから) 実際指揮を取ってても戦艦ザルタンに同乗していたベルガン将軍に主導権を握られてたりと指揮官としては頼りないところを見せます。 ・宇宙で戦ってるのに宇宙服なしで戦闘はないでしょ。リアルものは宇宙服は必須だったから・・・ 39話「ボアザンの大攻防戦」 ザンバジルはグルル将軍、ベルガン将軍すら知らない兵器(人工衛星)ソドムとゴモラを始動させて・・・って所から ・ボアザン星にたどり着いたソーラーファルコン。ドイル将軍は地下に潜伏していた労奴解放軍に立ち上がれと呼びかけ、労奴解放戦線の人々は決起。ボアザンの各所で解放軍が立ち上がった。革命の描写があるからフィリピンで一度放送禁止になったのか? ・ハイネルを陥れるという姑息な奴だったグルル将軍とベルガン将軍の最期はあっけなさすぎ。 ・ボアザン星に帰ってきたハイネルがいたのはカザリーンの生家。カザリーンは貴族として名誉ある死を恐れないハイネルを涙ながらに説得。ロケットで遠い星に逃れて一緒に暮らしましょうと逆プロポーズ。それでもハイネルはカザリーンを振り切って黄金城へ。このメロドラマ、クサいけど「昭和の古き良き時代」を象徴してますね。 40話(最終回)「崩れゆく邪悪の塔!」 12年ぶりに視聴したこの回。前は非合法な形でしたが、今回はちゃんとした形で見られたのは感激 ボアザン星に乗り込んだ健一たちはボアザンの労奴解放軍と協力して皇帝の居城・黄金城へ。カザリーンの助力でボアザン星に帰還したハイネルも黄金城に向かい・・・ ・黄金城に向かうハイネルを必死で止めるカザリーン。けど、ハイネルは貴族(軍人)としての生を全うしようとするため、黄金城に向かう。「男ってのはわかっていながらも曲げられない物がある」ってのを体現してる。ハイネルが白馬に乗ってさっそうと登場って所はまさに「白馬の王子様」。 ・黄金城の隠し通路から逃げようとする貴族らを止めるハイネル。しかしさっさと逃げたいのでハイネルが鬱陶しいと思ったのか貴族の一人がハイネルに銃口を向けた!ハイネルをかばい、貴族の銃弾に倒れるカザリーン。「初めて……初めて抱いて下さいましたわね……カザリーンは嬉しゅうございます……」「わ……私は……私はいつまでも、こうしていたい……」という場面、いいシーンだの~ロボットアニメの女性の敵キャラでこれほど健気な人はいないよなぁ。地底城崩壊の折、強硬手段を使ってハイネルを逃したりしてるんで。 カザリーンの死を見届けたハイネルは「余はボルテスを倒す!」と決意。黄金城の一角にある守護神ゴードルの像を前にハイネルは「『国を愛する者は、守護神ゴードルの燃え盛る炎に身を投ずるならば、そのとき守護神ゴードルは国難を救ってくれる』との昔からの言い伝え。私はその言い伝え通り、この身をゴードル様の聖火に捧げる覚悟! たとえこの身が炎に焼かれようとも、国を救うためなら命を捧げよう! ……ボアザン帝国に栄光あれぇぇ──っっ!!」と守護神の炎の中に身を投げたハイネルはメカメカしい場所に転送されていた。守護神の実態は大昔に作られたロボット。ハイネルに語りかける守護神の声は長浜忠夫氏。ノンクレジットだったため判明したのはかなり後とのこと。 ・ボルテスと守護神ゴードルが相打ちになったあと健一とハイネルは剣でタイマン。ロボ戦の後剣でタイマンって展開、ファーストガンダム、∀にもあったよなぁ。 健一に止めを刺そうとするハイネル。それを健太郎が止める。ハイネルが持っていた短剣は亡き妻ロザリアに託したもの。それを見届けた健太郎が衝撃の事実を伝える。「健一たちとお前は、兄弟なのだ!」と。この展開は今見ても「なんて骨体」と言いたくなる。 ・発狂したザンバジルはすべての責任をハイネルに転嫁するものだからハイネルは「余はこんな蛆虫のために戦っていたというのか・・・」と呟いて形見の短剣で皇帝に天誅を下すが、責任を他人に転嫁するということをしたらハイネルも怒るわな。 ザンバジルが持ってた爆弾が爆発して、ハイネルは炎の中に・・・ハイネルは最後に「お父さん・・・」と呟くが、ハイネル役の市川治さん曰く、何度かテイクを録ったがわざとぎこちない方を選んだとのこと。 ハイネルは最初から悲劇的な最後を迎える展開になるってのは決まっていたが、健太郎を「お父さん・・」と呟いた後炎の中に消えていく・・って展開になるのはハイネルがボアザンの古い体制の象徴だからか?(崇高な貴族であり、軍人の精神を持つから) ・「なんということだ。なんのための戦いだ。兄弟同士が・・・、血で血を洗う戦いをしてきたというのか?」というハイネルのセリフがすべてを物語ってるが、「ダンクーガ」37話「暗黒の終焉」を見た時とは違う意味で虚しさを感じる。 スーパーロボット物のエピソードで私的に神回と思うのはこの話とコンV25話「大将軍ガルーダの悲劇」、ダンクーガ37話「月は地獄だ」「暗黒の終焉」、ゴッドマーズ19話「マーグ、地球に死す」、バルディオス29話「地球氷河期作戦」なんだが、全部スパロボに出てる作品だ。 関連記事 <総括> 傑作選という形ではあるけど正規の形で(有料でも見られるが、極力お金をかけたくない主義なので)見ることが出来たボルテスV。最初の段階で光代博士が死ぬという展開から「単なる子供向けアニメ」ではないってのはわかるんだけど、ハイネルが皇帝派の人間に命や地位を脅かされたり、剛3兄弟の父・健太郎の秘密とか子供向けアニメじゃ出来ない描写がバンバン登場する所は引き込まれる。 極めつけが最終回なんだけどボアザンの和平派と組んで革命を起こすところとか剛3兄弟のとハイネルが腹違いの兄弟であることは今見ても古びてないし、ショッキング。フィリピンで大受けしたのも頷ける。 最終回を無料配信してくれたバンダイスピリッツには感謝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 14, 2021 12:06:15 PM
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