Wide Prairie
件のグレイのシングル、っていうよりEPだそうで、Ashes EPというタイトル・・・4曲入り!タイトルに「EP」!お前らエラい!ロックだ。正しいロックバンドとして認めよう! 買わないけど。 Twin Freaksが少しヘビロテ気味で困る。実はWith A Little LuckさんのサイトのBBS見たのが思いつく切っ掛けだったというのは秘密だ。あとはプリテンダーズ2も結構聴く。久々にEBTGなんかも聴いたりしたかと思うとジョンのソロアルバムを聴いてみたりもする。 Too Late The Heroのジャケのジョンは凄く格好いい(よく見るとベースがいつものヤツ-当時-と微妙に違う)のだが、裏ジャケの「鮫に食われた」が全く意味不明だ。格好悪いし。 ジョンはともかく、ワリと女性シンガーの流れにポールが入ってきたのでリンダのソロを聴いてみたりする。Wide Prairieのタイトル曲はコールド・カッツでお馴染のヴァージョン(長い)を編集してあって、結構違和感がある。勿論ブートを聴いてる人だけなんだろうけど、ポールのコールド・カッツ聴いたことない人はゲット・バック聴いたことない人の次に少ないからな。でもこの曲は初期ヴァージョンにしか入ってないからマイナーか。 ってもさ、結構リンダの声ってヨーコと似てる瞬間あるよな。 このアルバムのライナーを見ていて興味深いのは、73年の一時期、ということはBand on the Runのあとということになるのだが、過渡期のウイングスの姿が解るのだ。 73年にポール、デニー、リンダの3人でBand on the Runを作ったあと、74年にジェフ・ブリトンが加入するまでの間にどうやら「ウイングスのドラマー」は二人いるようだ。ジミーの参加もこの時期だが、このリンだのアルバムのWid PrairieとI Got Up(どちらも73年の録音)でドラムを叩いているのがデイヴィー・ラットン。この人はこのあとビル・リジェンドの後任としてT.レックスに入るから更に面白いのだが。 で、同じ頃ウイングス(ポール、リンダ、デニー、ジミー)はマイク・マクギアに共同でのアルバム制作を持ちかけている。ポールはマイクに「ウイングスと」アルバムを作ることを持ちかけたらしいからこの時のラインナップも「ウイングス」だと言えるだろう。この時のドラマーはジェリー・コンウェイ。ただ、彼はスキャッフォルドのラストアルバムやマイクの1stにも参加していたのでマイク人脈だと考えた方が自然だろう。 結局ポールはラットンとの仕事を継続することも、コンウェイを引き抜くこともせず、ブリトンを(結果として)繋ぎ的に使って75年にジョー・イングリッシュに出合って黄金期ウイングスを完成させる。実は3年近くに渡る試行錯誤の結果できたバンドだったのだな。 ってーか書きだした時はこんな方向に転がるとは思わなかったぞ。