機械式時計と煙草でブログ！

　今回のパイプ煙草レポートは、ロバートマッコーネルの「レッドローゼス」です。私がパイプ煙草を始める以前から日本に入ってきている銘柄で、花弁入りの着香煙草だそうですが、一体どんな煙草なのでしょう。

　開封時の香りは、強いバニラと少々のトロピカルフルーツといった感じで、名前にあるようなバラ若しくは他の花の香りは感じ取れません。もしかしたら、強いバニラ香の中に埋もれてしまっているのかも知れません。カットは、やや大きめのラフカットで、湿気は普通です。

　これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、砂糖かシロップのような強い甘味がいきなり来ました。それに微かに果物系の風味があるので、甘い果実を更に砂糖漬けにでもしたような味になっています。ここまで明確に「甘い！」と感じられる煙草は久し振りです。果物系の風味があるので、ドロドロと甘ったるい感じではないのですが、とにかくはっきりと甘いです。一方、香りの方は強いバニラと少しの果物といった感じで、これは開封時と大きくは変わりません。

　火付きと火持ちは良好です。特に苦労するようなポイントはありません。

　喫煙中盤以降も強い甘さは続きます。甘い着香の煙草というのは、香りが甘くて、味の方は実はそれほど甘くない、むしろちょっと渋いくらいだったりする事が多いですが、この煙草は味として明確に甘いです。

　喫煙終盤も相変わらず甘いまま続きます。ただ、この煙草には花弁がブレンドされているそうなのですが、それを意識させる味や香りはありません。もしかしたら、味や香りの中に花弁の要素が混ざっているのかも知れないのですが、それをはっきりと分離して感知する事が出来ないのです。それはブレンドの上手さなのか、それともブレンドの失敗なのかは何とも言えません。煙草のまとまりとか完成度という意味では、花弁を意識させない方が良いのだろうと思うのですが、花弁入りのオリジナリティーとか面白味という意味では、花弁の要素が見えて来ないのはマイナスです。

　という事で、甘さは最後まで続き、喫煙終了。後味は砂糖系の甘味で、残り香はバニラ系でした。
　全体的に見て、終始続く強い甘さが印象的な深い着香の煙草でした。花弁の姿は見えませんでしたが、味として明確に甘い煙草です。

　着香の甘さが強いので、着香好きでないと多少の抵抗感は感じるかも知れません。逆に、着香好きであれば、強いとは言っても重苦しい甘さではありませんから、かなり楽しめると思います。甘い着香の煙草としての完成度は高いと言えます。


[完成度は高い煙草ブログは此方 Click!]