テーマ:パイプたばこを吸おう(1811)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今年もダビドフの高額イヤー煙草が発売になりました。今年は卯年なので「イヤー オブ ザ ラビット」という名前です。昨年のこの銘柄は限定物にしては珍しくラタキア物だったのですが、今年は普通の着香物のようで、缶のラベルに記載されたブレンド内容はバージニア&バーレーとなっています。 それでは開けてみましょう。 開封時の香りは、柑橘系なのですが、食べ物の柑橘類と言うよりは、柑橘系の香水のような匂いです。ちょっとムスク系のような香りも混ざっています。カットはラフカットとリボンカット、それとブロークンフレイクの混合なのですが、刻みが非常に荒く、大きい葉だと幅が5mm超、長さが数cmにもなります。ちょっと心配になる荒さなのですが、やや渇き気味の手触りなので、普通に燃えそうです。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、柑橘系の味と香りが来ました。甘味よりも酸味の方が少し前にある喫味で、柑橘系の着香が好きな私としては嬉しい喫味です。あ、香りには少しムスク系もあるような気がします。それと、最初からちょっとした刺激が舌・喉・鼻腔を刺すので、トータルとしてシャキッとした味わいになっています。 火付きと火持ちについては、非常に荒い刻みの割りには良い方だと思います。やはり少し乾いた感触だったので、荒さの割りに燃えやすくなっているのでしょう。この辺のバランスは上手く出来ていると思います。 喫煙中盤になって柑橘と刺激という基本的な喫味は変わらないのですが、火持ちが急に悪くなって来ました。普通に咥えて、普通にドローをしているはずなのですが、何故か頻繁に立ち消えします。ここに来て刻みの荒さが効いてきたのかも知れません。それでドローを強めにしてみたのですが、そうすると刺激が強まって喫味が落ちてしまいます。ここは諦めて、普通の吸い方を継続し、再着火を繰り返すしかなさそうです。 喫煙終盤になると着香分が少し後退し、バーレーっぽい硬質なコクが見えて来ました。そのコクのお陰で喫味に重量感が出て来たように感じます。煙草感が増したとも言えます。また、火持ちについては少し改善され、再着火の頻度は減りました。この終盤の喫味だけを見ると、結構本格派のハードな煙草のようです。 という事で喫煙終了。後味は硬質なコクと刺激、それと少しの柑橘といった感じで、残り香は柑橘系でした。 全体的に見て、意外に本格派でハードな喫味の上に、柑橘系のカバーが被せられているような煙草だったと思います。シャキッとする喫煙でした。 まぁ、例によって一般的な限定煙草の2倍以上の価格なりの内容があるかと聞かれると、そうだとは決して言えない煙草だと思いますが、確かに美味しくて良い煙草だとは思います。ただ、話のネタにするにしても、これほど高額になると、ちょっと厳しい・・・。orz 「ダビドフ」ブランドのファン向けのパイプ煙草だと割り切る事が出来れば、それなりにアリなのかも知れませんが。 毎年、この煙草をレポートする度に同じ事を書いているような気がします。ダビドフのレギュラー品の米国に於ける売価は、他ブランドと同じような価格になっており、ダビドフが特別高い価格で売られているのは日本だけのようです。 こういう価格設定というのは、海外との距離が近くなっている現代に於いて如何なものかと、いつも思います。 [煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.03.26 12:30:05
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