テーマ:パイプたばこを吸おう(1811)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
聞いた事のない煙草が入荷していたので買ってみました。米国某情報サイトにも記載がなく、ネットで検索した断片的な情報しかないのですが、トルコのパイプ煙草メーカー「Gladora Tobacco」社が製造しているブランド「ペッセカヌー」です。今回三つの銘柄が柘製作所によって輸入されました。2022年に行われたパイプワールドカップ2022トルコ大会に於いて競技用に使用された煙草なのだそうです。 今回の記事では、その三つの中から、まずは「ラタキアフレイク20」を吸ってみます。ラタキア物のフレイクは限られた銘柄数しかない希少な存在で、私も随分久し振りに吸います。 開封時の香りは、薫製っぽい匂いなのですが、ラタキア臭さとは少し違っていて、どちらかと言えば非ラタキアのオリエント葉を熟成させたようなコク深い干草系に近いです。カットは、横約8cm×縦約4cmの大きなフレイクで、厚みも約2mmと分厚いです。缶にはこのフレイクが7枚入っていました。50g入りの缶に7枚のフレイクという事は、1回の喫煙でフレイク半分くらいが丁度良い感じでしょうか。湿気は、フレイクとしては普通だと思います。 このフレイクを半分にして、火皿内径20mmのパイプに適当に詰めます。そうして着火しますと、普通のラタキアとは少し異なり、どちらかと言えばハムとかの薫製品の工場から漂ってくるような薫製臭に近い匂いが来ました。食べ物の薫製品に近い匂いなので、抵抗なく受け入れられます。味の方ではナッツ系に近く、甘味よりも酸味が前にあり、旨味が非常に豊かで、奥深さを感じます。かなり美味しい煙草です。 火付きと火持ちは、どちらも余り良くありません。湿気が強い訳ではないのですが、フレイクとしては分厚いカットになっているので、それだけ燃え難いのでしょう。パイプに詰める前に良く解せば改善されるかと思いますが、それで喫味も変わって来ると思われるので、その辺は好みの問題でしょうか。私はフレイクを折り畳んだだけで詰める方が好きだったりします。 喫煙中盤でも喫味は変わりません。う~ん、ちょっと舌と喉・鼻腔を刺す刺激が出て来たかな。 輸入元の解説によると、この煙草はトルコ産の在来種とトルコ産バージニア、それとトルコ産オリエントのラタキア加工品からなるブレンドなのだそうです。つまり、完全にトルコ産の煙草葉だけで作られている訳です。それで米国某情報サイトにも記載がないくらいですから、これまでトルコ国外には殆ど輸出されていなかったのかも知れません。そういう煙草、しかもこれだけ美味しい煙草が日本で吸えるというのは、実はとてもラッキーな事だと思います。 喫煙終盤も同じ喫味が続きます。薫製臭とは言えラタキア臭さとは少し違う匂いで抵抗感が少なく、且つ旨味が豊かで美味しい煙草なのですが、ここまで吸い進んで来ると、その強い味わいに少し飽きが来るかも知れません。ですから、あの大きなフレイクを半分だけパイプに詰めたのは正解だったと思います。ライトに吸うなら1/3でも良かったでしょう。それくらい味わいが強いです。重量級の肉料理の後に吸うと丁度良さそうです。 という事で喫煙終了。後味には深いコクが残り、残り香はラタキアっぽくない薫製臭でした。 全体的に見て、普通のラタキアとは少し違う食べ物っぽい薫製臭と深いコクが美味しいフレイク煙草だったと思います。久し振りに重量級の煙草を吸った感じです。 50g缶の煙草としては日本での売価設定が少し高いような気もしますが、あの大震災に見舞われたトルコにそれだけお金が行くのであれば、それも悪い事ではありません。トルコの早期復興を願いながら、この「ペッセカヌー」ブランドを味わいたいと思います。 [重量級の煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.04.16 12:30:06
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