< 京極 夏彦 >
● 塗仏の宴~宴の始末~(講談社) 昭和二十八年、裸女を殺害して、木に吊るすという事件が蓮台寺温泉で発生。その犯人として逮捕されたのは、当時世間を騒がせた猟奇犯罪にことごとく関係者として連なっている作家、関口巽だった。関口は言う。「多分僕がやった。僕が木に吊るして逃げるところを自分で見ていたのだから」--とまどう捜査陣。事態を混乱させるがごとく、街に溢れる奇怪な宗教集団。「宴」の始末はいよいよ本書にて明らかになる!(裏表紙より)取りつかれたように読んでしまいました。この「憑き物落としシリーズ」はもう一度最初から読みたいです。・・・というか、読まないとね。分かりにくいのよね。