クラウドファンディング⇒コミュニティファンディング
以前、市民ファンドについて書いたことがある。(市民ファンドって何?という方は⇒こちら)それが2011年設立のキャンプファイヤーという会社の設立でぐっと認知度が高まってきている。最近の注目は、渋谷に夜の図書館を作る「森の図書館」である。公立図書館は夕方に閉まってしまうけれど、夜、渋谷で本を読みながら、お酒が飲める!そんな素敵な場所を「構想」したのが、森の図書館である。そう、キャンプファイヤーを使えば、お金がなくても、アイデアが現実になる。みんなの共感を得られるようなアイデアや夢を提示すれば、みんな(群衆=クラウド)がアイデアの実現のために資金を提供してくれる(ファンディング)のである。「森の図書館」は、1737人から資金を得て、9,530,000円を獲得した。オープンは6月16日に決まっている。キャンプファイヤーのとる手数料、支援総額の20%はちょっと高いと思うけれど、みんなの「あったらいいな!」や「共できる夢の支援」を叶えるプラットフォームを提供していることは画期的なことだ。支援に募集期間を設けて、それが達成されなかったら、支援金を全額返金するという仕組みは、人々の支援を気軽なものにしている。もっと、もっとキャンプファイヤーで色々な夢が実現されたらスバラシイと思う。キャンプファイヤーは、クラウド(群衆)という不特定多数の人から資金を募る仕組みだけれど、もっと身近な「コミュニティファンド」も可能性があると感じる。もう、物理的に気軽にアクセスが可能な範囲で、地域の人々の「あったらいいな!」に応える仕組み。誰かが新しい公園、カフェや子どもの遊び場などを提案して、それを使う地域の人々が資金提供でそれにこたえる。地域といっても、顔の見える関係の人は限られている。面白い発想をする人がいて、お金を出してもいいという人がいる、そこをファンドでつないで、現実のつながりに発展することをも期待するのが「コミュニティファンド」である。ローカルなものだから、高度なインターフェースはいらないと思う。コミュニティファンドで実現したモノは、使う人もまさに地域の人々だから、本当に欲しいものができる。共感を超えて、地域の変化を実感できる。地域の人々の要望に沿っていることが明確だから、自治体が補助金を出すことも可能だろう。必要かどうかも分からない施設に多額の金額を投資するよりもずっといいではないか。(たとえば、社会貢献の分野では1/3を補助、実質必要な支援は2/3となるが、成立しなければ払わない)