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愈々庵気まぐれ日記

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2019.12.01
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カテゴリ:心に浮かんだこと
マンション上階の隣人が家庭菜園を持って耕している。
時々我が家のルーフバルコニーにメモと共に珍しいものを
ぶら下げてくれる。昨年もこの時期に野菜のロマネスコを
ぶら下げてくれ、ブログを認めた記憶がある。
今年も先日ロマネスコを頂いて美味しくいただいたが、
今日は巨大な大根をが下りてきた。


メジャーは1mまで出してあるのでその大きさが分かるが、
これが練馬区の特産品「練馬大根」である。
長さも長いが下に行きほど太くなるのが農家にとっては困りもので
その収穫の労働は大変で衰退の一つの原因になったといわれている。
練馬の土質は関東ローム層で水はけがよくこの練馬大根の栽培に
適し、戦前はほとんどが沢庵漬けにされて軍用食になったそうだ。
戦後は軍の需要もなくなり前述のように労働量を要する大根栽培は
すたれキャベツ栽培に移っていったそうだ。


品種は白首大根で辛みがあり、おろしにも良さそうだが
2人家族ではやはり手を変え品を変えと言うことになるだろう。
とりあえず今日の昼食には葉っぱを油炒めに指定して白い部分の根は
細かく刻んでみそ汁に入れ美味しくいただいた。


軍事食のためか「練馬大根」は昔から全国的に通用する言葉であった。
確かに70年前の田舎の村でも大根足などと直接言いにくい時
「練馬の大根」など言っていたことを思い出す。
そんなことから練馬区では区の象徴として練馬大根を表に
振りかざしている。かっては純農村で地代が安いため
アニメーションスタジオが区内に多く、区はアニメーションの故郷を
標榜しており、アニメーションキャラクターやゆるキャラとして
練馬大根をモチーフにした「ねり丸君」を公認している。


そんな次第で区内には練馬大根にまつわる記念物が多くある。
地下鉄春日町駅の近くの大山富士街道脇の愛染院入り口には
「大根の碑」が建っている。
下の写真で「愛染院」の標石の向うに並ぶ背の高い石碑がそれで


右隣には練馬大根の品種改良に成功した鹿島安太郎の碑も並んでいる。



最近の出来事として東武練馬駅南口を出た旧川越街道脇に下の
写真のような金属大根像が出来た。
今の練馬区北町で昔の川越街道に
「下練馬宿」が有ったそうで、
その本陣跡に今年2月に設置されたというのだ。


昔、徳川綱吉が将軍に就任する前に脚気を病んでおり、方位占いで
下練馬宿あたりに転地療養をした。その時下練馬村の庄屋・
金兵衛が練馬大根を献上して快癒し、無事将軍職に就いたそうだ。
その故事に倣い「練馬大根献上行列」が再現されて、
つい先週の日曜日その行列が再現されたそうだ。



区の観光課では出演者を広く募集していたらしい。
区では春に「輝姫祭り」で大規模な時代行列を行っているが
秋の行事としてこの大根献上行列を恒例行事にするのだろう。


​大根に端を発し綱吉の脚気出にまで及んでしまった。
取り留めもない話であるが40年前、人の背丈の2,3倍もある
大きな木製の漬け物樽が並ぶ旧家の倉庫で
息子たちがボーイスカウト活動をしていたことを思い​ながら綴ってみた。





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Last updated  2019.12.01 18:39:10
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