カテゴリ:回想録
20代の頃、セブンアイホールディングス前鈴木敏文会長から「仮説と検証」の繰り返しとの教えを受けた。仮説をするにも数値分析が必要だし、検証するにおいて数値の知識がないと検証すらできない。経済がある程度分かってくると、大概のことが分かってくる。小売業を経験したことで、国民にとっての一番は日々の生活いわゆる経済が重要ということなのだ。
一番は自分の生活がどうなったのか、ものが上がっているのに賃金が上がらず外食の回数が減ったとかデザートを控えるということになる。私の経済を図る指針として株価の推移、失業率、有効求人倍率、初任給の平均額なのだが、もうひとつある。接待等で使用するいわゆる高級飲食店の動向だ、店主や店長と個人的に仲良くなることで、インテリジェンスを集める、今月は去年の同時期に比べてどう?とか聴く、何故なら景気がいいと接待の回数が増えて来るいわゆる法人の財布の紐がゆるくなるからだ。それで高級店での飲食回数が増えるので売上が上がるということになる。 私が繁盛店いわゆる並ばないと食べられない店ばかりを利用するのにも理由がある。どのくらい並んでいるのかだ。鈴木さんがものが売れないのは売れるものを作っていない、お客様のニーズを掴んでいないと云って、売れるものを仕入れろ、売れるものを作れとおっしゃっていた。 その繁盛店はどのようなオペレーションをしているのか参考にするためである。繁盛店には繁盛する理由がある。それを探りに行く、それが客単価の高い店ならなおのこと、そこで景気判断もできるのだ。 土光敏夫 - Wikipedia 私の尊敬する土光敏夫さんの名言に以下がある。 成功の要因は、会社の中での時間中になく、私生活での時間中にあるというわけだ。会社で頭を使ったり努力したりするのは、あたりまえで、大部分の人がそうしているのだ。ところが、家に帰ってからの時間をどう使っているかが、だんだん差をつけてくる。 会社で8時間を懸命に働くのは、あたりまえである。あたりまえでないのは、会社が終わってからの時間をどう過ごすかである。 この変化の激しい時代に固定したものの考え方は許されない。スローガンは逆に新しいものの考え方をはばむ。もしつくるなら、毎日変わる社是社訓をつくるべきだ。 行動となって現れないような思考は無用であり、時に有害でさえある。思考と行動は相互作用を積み重ねながら成熟していくもので、その中から生きたアイデアが生まれてくる。行動は思考の芽を育て伸ばす触媒なのだ。 人生学習とチャレンジすることが必要と私は教えられてきた。才能だけで生きていけるほど社会は甘くない。自然から学ぶことも多いし、また子どもから学ぶこともある。人生学び、継続は力なり。 原田美枝子さん!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.25 10:20:06
コメント(0) | コメントを書く
[回想録] カテゴリの最新記事
|
|