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雰囲気のあるエピソードでしたね。
らしくないというか「CSIマイアミ」にこういう余韻を感じさせて締めるエピソードがありましたね。 「親とは」というテーマだったかな。 ゲストのみなさんが、良かったと思います。 20年前に失踪したブリトニー・ペレス下士官が湖に沈んだ自分の車の中から見つかった。 トランクの中で縛られており、NCISの未解決事件殺人班から協力要請が入る。 ペレス兵曹については、去年TVドキュメンタリーでも取り上げられ話題になっていた。 未解決事件殺人班のデイジー・ヴァン・サント特別捜査官によると、本件に関しては全く証拠が出ておらず、当時の捜査もいい加減だったという。 容疑者としては、ブリトニーが失踪する前日にアーロン・ベイカー下士官と口論しているところが目撃されていたが、アーロンは酒によっていてよく覚えていないと答えていた。 また同室の男が失踪時のアリバイを証言しており、それ以上は追及されなかった。 サムは遺体のそばに犯人のものと見られる歯を見つけ、鑑識に回す。 ブリトニーの母カルメンはずさんな捜査をした当時の捜査官に不信感を持っており、娘と最後に話した時にはルームメイトのジェンと何かがあり、動揺した様子でいつもとは違ったという。 カルメンは20年間娘が見つかる日を待っていたが、いざとなると知らない日をもう一日過ごしたかったと複雑な心境を話す。 アーロンは18歳のときに脅迫や暴力の逮捕歴があり、DNAが登録されているので上手く行けば、見つかった歯と比較できるかもしれない。 ジェン・アンダーソンはブリトニーの失踪直前に無許可離隊をしていた。 カレンとサムがアーロンの自宅に向かうと、父親のジャックが同居していた。 用件がブリトニーの失踪事件だと言うと、ドキュメンタリーの影響で自宅に誹謗中傷などの嫌がらせがあったと言い、嫌悪感を示す。 しかしベイカー家は海軍一家で、サムが海軍出身と知るとジャックは2人を自宅に入れる。 アーロンと妻が戻ってくるが、捜査には協力的ではなく、歯科データの提出にも妻が令状を要求した。 デイジーからブリトニーの捜査資料が届き、その中に関係者を尋問したときの録音テープがあった。 ファティマはキルブライドのカーステレオを使って内容を聞く。 キルブライドは息子のアレックスのサンフランシスコの家を訪れる。 久しぶりの親子の対話はぎこちなく、弾まない。 仕事も生活も順調だというアレックスだったが、父が訪ねてきたのは母親に頼まれたからだろうという。 これはお前の問題だ、親として与えられるものを与えたのに、アレックス自身がこの生活を選んだのだというと、アレックスは反発する。 あんたの助けは要らない、帰ってくれと言われキルブライドは部屋を後にする。 鑑識の結果、現場で見つかった歯はデータベースによるとアーロンのものとは一致しなかった。 デイジーは法遺伝学の見地から家系図を作るという。 アーロンと同室だったケヴィン・フィリップスは詐欺などで刑務所に入っていたことがわかる。 アーロンと口裏を合わせていた可能性もある。 20年前の尋問テープを聞いていたファティマは、ブリトニーが失踪前に上官にアーロンを告発しようとしていたという。 上官は女性兵士からの苦情にいちいち付き合っていられないという態度で、結局ブリトニーは自らアーロンを追及しようとした。 何か大きな事を考えていたようだ。 ジェン・アンダーソンは5年前に薬物所持で逮捕され、仮釈放されていた。 ケンジーとディークスが自宅に向かうと、いきなり家の中から発砲される。 ジェンと同居している男が薬物を所持しており逮捕され、ジェンはケンジーたちが来た理由はわかっているという。 ジェンの事でブリトニーはアーロンと口論したが、ジェンはアーロンに基地で襲われたと重い口を開く。 それで海軍を離れることにしたが、ブリトニーに話すとブリトニーは憤りアーロンを告発した。 その日ブリトニーは失踪し怖くなったジェンは海軍を去ったという。 ケヴィンはアーロンとの共犯関係について、自分はブリトニーを殺す理由がないと説明する。 アーロンは海軍一家というのを重荷に感じていて、父から受けるプレッシャーと期待にグチをこぼしていたという。 一方で軍人はモテると言っていた。 ブリトニーはこの件をマスコミに漏らすつもりだったらしい。 改めてデイジーが歯のDNAを調べたところ、アーロンと50%の部分一致だったことがわかる。 ということは父親が犯人か。 ディークスが一家のゴミ箱から使い捨て手袋を見つけ出し、検査に回す。 結果はジャックのDNAが一致し、逮捕に向かう。 しかしジャックはライフルを持ち出し、ブリトニーが発見された湖に向かった。 NCISが追跡するが、現場にはアーロンも現れた。 父は恐ろしい事をするつもりだという。 ライフルを手にしたジャックはサムの呼びかけに息子を守るのは父親として当然だといい、刑務所で死にたくないという。 振り返って銃口をこちらに向けたため、NCISに射殺される。 始めから殺されるつもりだったのか。 他の犠牲者のために、ジェンは封印してきた過去を公表することを決意した。 カルメンは娘の死を悼む。 一旦は空港に向かったキルブライドだが、息子の元に戻る。 やるべきことをするために戻ったという。 父は息子の話に耳を傾け、アレックスは話を聞いてもらってよかったという。 キルブライドは今夜は息子の部屋に泊まることにする。 新米パパママのケンジー&ディークスが、ローザに過保護になってしまうのも「親とは」の一面でしょうね。 軍人として厳しく息子に接してきたのはキルブライドもジャックも同じですが、息子が犯した罪を咎めるどころか正義の訴えをしようとする女性兵士を殺すのは親心と言えるのかどうか。 息子の目の前で軍人として手本を示すことができたのか。 仕事を優先し、親として息子に有利になるようなものを全て「与えてやった」というキルブライドは、後はお前の次第だと突き放した。 こちらは妻や周囲からの指摘で最後のチャンスを踏みとどまり、やっと親の責任を果たすことができた。 一方、いなくなった娘を20年間待ち続け、厳しい現実を受け入れた母親の悲しみの深さ。 娘は人を気遣い、友人のために正義を行うような立派な人間に育った、それは母親の子育ての結果でしょう。 いろいろ考えさせられる回でしたね。 初出のキルブライドの息子はちょっとイメージが違いましたが、たった一回でそのキャラクターを作り上げてなかなか良かった。 「コバート・アフェア」、「アグリー・ベティ」の人だったのですね。 被害者の母親も非常に感情移入させられるような、上手い役者さんだなあと思いました。 未解決事件担当のデイジーも、強烈な印象でしたね。 一瞬、次のヘティかと思いましたが、この方もベテランですよね。 まさかNCISにこのような、過去の事件をコツコツと解決しようとする部門があるとは思いませんでした。 また、山火事や洪水などで資料が影響を受けたり、ジャックが家を失ったり、湖の水位が下がったりと気候変化のネタも盛り込まれていて、今の時代を感じさせました。 重いテーマに対して、お気楽な付添人の話題でサムとカレンがあれこれ言い合って明るくしていました。 カレンはサムにも次のお相手を世話してやろう、ということだったのかもしれませんが、「ワカモレ」て何だと思ったら、アボガドのサルサだったのですね。 私はてっきりワカメのサラダか何かだと思いました。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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