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邦題が「昆虫」なので、ちょっと嫌だなあ~と思いながら見始めましたが、なかなかの力作だったのではないでしょうか。
カレンは不在でしたが、シリーズの終わりをイメージするエピソードでしたね。 キルブライドは自分の代理として、カレンではなくサムを考えていると告げる。 デスクワークは苦手だというサムだが、キルブライドは真剣に考えてほしいという。 大学のラボで、元海軍予備役のダリル・ハワード博士が侵入者に襲われ重体となった。 ハワードは昆虫学の終身教授で、殺虫剤の研究をしていたという。 ラボ内は激しく荒らされており、何か盗まれたものがないか地元警察が調べている。 昨年別の大学のラボでも同様の事件があり、大量の殺虫剤が盗まれ、それを元に爆弾が作られた。 実際に市庁舎で使用されて負傷者も出ているが、犯人は捕まっていない。 FBIでは過激な反政府組織の関与を疑っており、NCISも捜査を開始する。 ハワードが扱っていた薬剤には使用制限が厳しい化学物質が含まれており、濃縮されていればパイパワーの爆弾を作ることもできるだろう。 現場のラボからはハードディスクが奪われているが、他に何が奪われたのかよくわからない。 ハワードの助手のアージュンに盗まれたもののリストを作ってもらう。 ハワードの元妻レイラによると、5年前にハワードと別れたという。 ハワードは仕事熱心で虫で世界を変えると考え、化学物質が環境に与える影響を研究していた。 ただ、最近誰かに追われているとか、ハッキングされたとか、電話を盗・聴されているなど、おかしなことを言っていたという。 講演会にいつも同じ人が来ているなど、心を病んだのではないかと思い心配していたという。 アージュンによると、飼育している蛾のケージがなくなり、最近の研究で使っている殺虫剤がなくなっていることがわかる。 ハワードは殺虫剤が昆虫や爬虫類などに及ぼす悪影響について研究しており、メジャーな科学雑誌にも投稿していた。 これは農薬メーカーからすると、死活問題になりえる。 反政府組織のメンバーは今回の事件とは関わりが見いだせなかったが、ハワードの講演会で迷惑行為で退場させられた女性がいたことが確認された。 ハワードが研究していた殺虫剤のうち、毒性が強くトカゲの細胞構造を変化させるとして、やり玉に挙げたものが2つあった。 それぞれ製造しているメーカー、アルロムとジェンバイオシスでは、ハワードの研究発表の影響かどうかわからないが、3ヶ月前から売上が落ちているという。 ハワードの講演会で騒ぎを起こしたのはジェンバイオシスで働くナターシャ・グレアムとわかる。 自社の製品を守るため、ハワードに対してあらゆる誹謗中傷を行っていたようだ。 ケンジーとディークスがジェンバイオシスに潜入し、ナターシャに声をかける。 ナターシャは嫌がらせをしたことは認めるが、ハワードを襲ってはいないという。 元々は会社の命運をかけて、ハワードに殺虫剤の研究をするよう契約し、始めはハワードも問題ないと言っていたのに、突然薬には毒性があり催奇性があると言い出した。 ハワードは別のところにも雇われているという話も聞いたという。 ハワードのラボの来訪者の名簿を調べると、連日クレア・ウィンチェスターという研究者が訪れていたことがわかる。 話を聞くため自宅を訪問すると、何者かが侵入しPCを盗んで逃げ出すところだった。 後を追うと、ウィンチェスターが男2人に誘拐されるところだった。 サムらが捉えようとするが、ウィンチェスターは連れ去られ、誘拐犯の一人は逃げ遅れて車に轢かれて死亡した。 死んだ男はアジア系で今のところ身元不明で、ウィンチェスターとハワードの接点もよくわからない。 キルブライドは自分のアクセス権を使って、ウィンチェスターが国防総省の極秘プロジェクトで研究を行っていたことを掴む。 その研究にハワードも参加していた。 誘拐犯の一人は中国から学生ビザで滞在しているジャン・チンとわかる。 チンのビザは、中国の人材派遣会社「ニューオリジン・タレント」という会社が保証人となっており、その会社はいわゆる海外から機密情報や知的財産を盗む人材を派遣し、また諜報活動の隠れ蓑になっているということから、ハワードの研究を狙ったのかもしれない。 ウィンチェスターの身が案じられる。 サムとラウンドトゥリーがウィンチェスターの自宅を捜索し、スマートウォッチで本人を追跡できることがわかる。 国防総省のプロジェクトの主任技術者によると、2人の博士が誘拐されたことよりも蛾が盗まれたことが深刻だという。 プロジェクトでは農業害虫を駆除するために遺伝子組換えの昆虫の実験に成功したが、これらはウィルスを運ぶ蛾であり、殺虫剤が不要になる反面、悪用されると作物に病気をもたらす。 もしアメリカで虫を放たれたら、食糧の半分が消えることになり、武器になり得る。 中国側がなぜ極秘プロジェクトのことを知っていたのか、NCISは助手のアージュンへ疑いの目を向ける。 今のところアージュンとニューオリジン社とのつながりは見えないが、最近暗号通貨の口座に5000ドルを送金していることがわかった。 さらにこの3ヶ月間に毎週アメリカの「フロージェンス」という会社から入金がある。 アージュンはニューオリジンからの金を隠すために暗号通貨を使っていると見られる。 サムとラウンドトゥリーはアージュンの身柄を確保し、真相を追及する。 アージュンはニューオリジンからハワードの研究を見せろと言われたが、ハワードはそれを拒んだという。 ニューオリジンから多額の助成金がラボに入ることも言ったが、ハワードは国防総省の仕事をして、危険性を知っていた。 事の重大性を理解していないようなアージュンだが、反逆罪だと言われ、ウィンチェスターが彼らの上海のラボに連れて行かれると明かす。 スマートウォッチの追跡で誘拐犯はサンタモニカ空港へ向かっているようだ。 NCISが逃亡するSVUを追い詰め、ウィンチェスターを救出する。 盗まれた蛾も回収された。 事件を解決し、キルブライドはサムにかつてヘティから渡された封筒を手渡す。 キルブライドは仕事を引き継ぐ覚悟ができるまでは封筒を開けてはいけないという。 サムは以前ならすぐに断っていただろうが、この先の人生の目標を考え直す時期に来たと思うようになったという。 キルブライドは返事が決まったら言ってくれという。 他の道を探るのに遅いことはない、それは息子から学んだことだ。 サムはまだ封筒を開ける気はない。 サムがLA支局の管理責任者になるかどうかはわかりませんが、いかにも終わりが見えてきたという感じがしますね。 サムなら何でもできるでしょう。 サムパパを「ベニハナ」に連れて行くんだから、親孝行でもある。 あの封筒の中には何が入っているのか、秘密の指示やら情報提供者などがあるのかな。 キルブライドにとって、LAでの仕事が必要だったという辺り、ヘティの大いなる采配のもとに物語は終焉を迎えるという感じがします。 今となると、クロスオーバー時のキルブライドの言葉、パーカーを引き抜こうとしいたのは伏線だったのかなという感じですね。 ラウンドトゥリーは投資の才能があるようで、次の投資先は信念に見合う、世界を変えるようなものと夢を語る。 誰の影響なの?とファティマに言われて口ごもるところは、まー、普通に考えると「君だよ」と思うのですが。 ケンジーとディークスが子育てを始めたばかりで、もう夫婦2人の時間がほしいと言っていたのはご愛嬌ですね。 ディークスが言うように、1年でローザは巣立っていくわけですから、それまではせっかくの貴重な時間を優先したいというのも理解できます。 でもまあ、恋心を失くしたくないというケンジーのために、ディークスが考えた心憎い演出についニヤニヤしてしまいます。 そんなこんながあって、メインの事件は中国による産業スパイの話題で、こういうことは日常茶飯事なのかな。 害虫や害獣の被害はもっと大きな環境の変化の中で起こっていることで、本当は敵味方なく協力して問題を解決してもらえば良いのですが。 ハワード博士にはぜひ健康を取り戻して、世界に貢献してもらいたいです。 ラウンドトゥリーもこういう人に投資すれば良いんじゃないの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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