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カテゴリ:The Blacklist
今回は、今シーズンで出色の出来だと思いました。
「コールド・ケース」に近いクォリティで、デンベのキャラクターを深めてファイナルシーズンにふさわしいストーリーを見せてくれたのじゃないかしら。 国土安全保障省予算検討小委員会のアーサー・ハドソン下院議員が、FBIの裁量支出に注目し、監査を受けていないクーパーのチームの予算について質問するという情報が入る。 クーパーは政府も実態を知らないチームについて、どう説明するべきかパナベイカーに相談しなければならない。 特に最近はレッドからリスト者の情報提供がないため、成果を上げていないのでそれを盾にして乗り切ることも難しい。 レッドはチームに連絡をしなくなっているので、クーパーはシーヤにレッドの監視を命じ、自分はハドソン議員のことを聞くため旧友に会うことにする。 デンベにかつて関係のあったアリッサから緊急の相談が入る。 アリッサはデンベの娘イザベラの母親で、今はマイケル・アバーニ医師と婚約していた。 そのマイケルがイエメンの人道支援診療所からテロリストとして兵士に連行されてしまったという。 マイケルはアメリカ人ではないので政府は動いてくれない。 デンベは力になると約束し、レスラーに相談する。 マイケルは反政府のフーシ派に横流しをするテロリストとみなされ、軍の刑務所に入っているが、軍事法廷が開催され72時間以内には処刑されるという。 デンベは診療所の運営に関わる人物として、NGOの事務局長で数ヶ月前にイエメンから戻ったジョン・ラプチンスキーに会って事情を聞く。 マイケルは横流しするような人物ではないが、現地では去年の春から何者かの動きがあったようだ。 兵士が診療所から子供の患者を連れ出して敵のスパイだとして射殺したという事件があった。 マイケルはショックを受け、精神的に荒れたという。 診療所は政府側も反政府側も接触があるため、双方の担当者の名前を聞く。 デンベはレッドの手下として関わりだした頃に、フランスのマルセイユでアイッサと出会った。 レストランの店で本を読むデンベとバーテンダーのアイッサは惹かれ合い、愛し合うようになった。 デンベはレッドの仕事を詳しく話せないと言っていたが、命の恩人であり教育の機会を与えてくれた人物だと話していた。 デンベはレッドに連絡を取り、マイケルを取り戻すよう助けを求める。 レスラーの調べでマイケル名義でイスタンブールの銀行口座にこの半年で20万ドルが入金されていることがわかった。 金儲けをしていたのなら、国務省も動かないだろう。 デンベはアイッサに嘘をついて傷つけたことがあり、また彼女を傷つけることはできないという。 ただ、フーシ派の支援勢力からマイケルの口座に入金があり、密輸ネットワークを明らかにできれば、マイケルを犯罪者引き渡し協定でアメリカに戻せるかもしれない。 デンベはアイッサが最後にマイケルと過ごした時にキプロスにいて、その時にイスタンブールで金を引き出していたことに注目する。 マイケルになりすました別人がいたことが証明できれば、マイケルは無実ということになる。 デンベがアリッサと別れたのは、レッドが緊急に逃亡しなければならない夜だった。 デンベはこれまで嘘を付いていたことを認め、一緒に飛行機に乗ろうと言うが、アリッサは断った。 レッドは犯罪者なのだろう。 デンベにとってレッドがどれほど大切な人かわかっているアリッサは、デンベがレッドの元を去りFBI捜査官になったことについて、辛かっただろうと思いやる。 アリッサはデンベが立派な事をする人だとずっと思っていたという。 国務省はFBIの情報でイエメン側と交渉を始めたが、イエメン政府はマイケルに共犯者がいたと主張している。 しかし、イスタンブールの口座から金が引き出された2日前に、ラプチンスキーがイスタンブールに向かっていたことがわかり、今夜レバノンに発つ予定だという。 クーパーは令状を取り、デンベとレスラーがラプチンスキーのオフィスに向かうが、その前にアイッサがラプチンスキーに会っていた。 マイケルの名義で誰が口座を開いたのか必死で追及しているうちに、アイッサはラプチンスキーが横領した犯人だと気づく。 ラプチンスキーは診療所に物資を回してもらうために反乱軍を助け、自分も自腹を切っているので多少の金を取り戻すつもりだったと認める。 言い訳するラプチンスキーにアリッサが真実を話してほしいと要求すると、それはできないとラプチンスキーがアリッサに襲いかかる。 デンベは娘のイザベラからアリッサがらプチンスキーの自宅に向かったようだと聞き、急行する。 到着すると、アリッサはデンベの友人に助けられ、ラプチンスキーは連れ去られたという。 レッドがコネを使ってイエメンの軍幹部に交渉したおかげで、マイケルは釈放されることになった。 その代わり、レッドはラプチンスキーを差し出すが、彼の持っている協力者の情報で死刑にはならないという。 デンベはアリッサの元を去ったあと、一度だけ訪ねて行ったことがあった。 アリッサにはイザベラという娘が生まれており、研究職の仕事を得てアメリカに移住するという。 デンベとは一緒に暮らしていけない、夜中に逃げ出して別の名前で生きるような人生は望まないという。 しかし、その後デンベはイザベラとの関係を修復し、孫も生まれて交流を持つことができた。 レッドはデンベにまだアリッサのことを愛しているのではないかと言う。 アイッサはマイケルとドイツに行くことになった。 彼が戻って本当に良かったというデンベに、アリッサは娘と孫と食事をしていってほしいという。 クーパーは検察局でハドソン議員と一緒だったという友人から話を聞く。 ハドソンは汚職事件を得意とし、その実績で議員となった。 掴んだ真相は必ず公表するといい、クーパーはチームの成果を示して存続をはかるという。 ただ、今後レッドが情報を提供してくれるかどうかは謎だ。 シーヤにはレッドの動向の監視を続けさせるつもりだ。 アグネスは今日訪れたレッドが、様子がちがったという。 見えないものを探しているような、すでにそこにあるものを探しているような。 それは「生か死」なのかもしれない。 レッドの人生そのものだ。 アグネスはクーパーがレッドのことを好きなのではないかという。 デンベ版「カサブランカ」ですね。 知的なデンベに努力家でしっかりしたアリッサはお似合いでした。 でも、デンベはレッドとの縁を切ることはできずに、アリッサに本当のことを言えなかった。 もちろん、言ったら言ったで、危険な目にあうでしょうし、若いデンベとしてはしかたなかった。 今なら交際できるかもしれないのに、アリッサには別の人生があり、マイケルも彼女にふさわしい立派な人でした。 そのマイケルを助けるデンベは男前だ。 でもタイミングが悪い、それもまた人生だ。 デンベがレッドから離れてFBI捜査官になったのは、愛するアリッサの言葉があったからなのでしょうね。 過去シーンの役者さんは現在の本人によく似ていて、本当に「コールド・ケース」みたいだと思いました。 クーパーの家はやはりシャーリーンはどこかに行ったようですね。 体調の悪いアグネスを一人残して出勤するなんて、寂しいなあ。 オヤジ殺しのアグネス、恐るべし。 「柔らかくてかわいい」なんて言われたら、おじさんはメロメロになるでしょう。 情けないのはレッドから情報を貰わなければ成果をあげられないタスクフォースそのもので、自前で大物犯罪者を捕まえることができないのなら、解散してそれぞれの道を進めばよいのじゃないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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