カテゴリ:外国史
フランス革命(13) さて、それでは国王に面会した女たちは、どんな女達だったのか。横道にそれますが、女性史にお付き合い下さい。 国民議会はパリの女達の証言を受け、小麦を買い占め、パンにせず売り惜しんでいる悪徳商人や、彼等と結託しているパリの有力者について、国王に実態を知らせることにします。当然女達の代表を同行させることになります。議場に入りきれず、宮殿の門前に屯して中に入る方法を模索していた女たちも、代表派遣を思いつき、10名を選んでいました。国民議会議長(月毎の交代制でした)のムーニエは議会から宮殿に行く途中で、この10名の女性達に会い、彼女等を同行することにしました。 この10名の内、4名の氏名などが分かっています。事が済んだ後での警察の友好的な調書作成が行なわれたからです。何故4名かは後でお話します。中央市場近くのラ・ポトゥリ街に住む20才の花売り娘フランソワーズ・ロラン、サン・タントワーヌ市門近くで彫刻品を作っている17才のルイズ・シャプリー、レース女工のローズ・バレ、染物女工のヴィクトワール・サクルーの4名です。国王に会う女達ですし、議員達が選抜に関わっていましたから、若くて目鼻立ちの整った女達が選ばれたことは、言うまでもありませんが、選ばれなかった女達の嫉妬もまた半端ではなかったようです。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.26 09:51:01
コメント(0) | コメントを書く
[外国史] カテゴリの最新記事
|
|