カテゴリ:日本の政治と政治史
クロニクル 「ヤマが動いた」
1989(平成元)年7月23日 31年前のこの日は日曜日でした。どうして曜日まで分かるかというと、参院選挙の行なわれた日だったからです。 この年4月1日、3%の消費税徴収がスタート、そこに前年明らかになったリクルート事件への批判が高まり竹下首相が辞任。有力候補に次々就任を辞退されて、消去法で選んだ宇野首相は、女性問題が暴露されて、これまた散々の悪評を蒙り、そうした中での参院選のスタートでした。 開票の結果、自民党は過半数を大きく割り、当時まだ健在だった社会党が大きく議席を伸ばし、野党第1党となりました。当時の社会党委員長の土井タカ子氏、ご自身の予想を超える議席の伸びに、思わず「ヤマが動いた」と正直に勝利の感想を述べ、この言葉が大流行となったのも、記憶に新しいところです。 その社会党は、その後の変遷について行けず、短い間に見る影もなく落ちぶれ、今やその存在すら消えようとしています。対する自民党は、その後2度ほど政権を離れましたが、敵失に助けられて、たいした自己改革もしないままに、その都度復権、今も我が世の春を歌っています。 そんな調子ですから、危機管理能力は、こちらもお粗末で、コロナ対策では、呆れるほどのミスばかり、繰り返しています。8月の感染者、日に1,000人を超してくるんでしょうね。ヤレヤレ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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