万年筆その2
筆記試験用の万年筆について調べてみました。かつての司法試験の論文試験のために開発された万年筆があったそうです。セーラーのプロフィットFLです。すでに廃版ですが、その後継の品があります。プロフィットブラックラスターです。セーラー万年筆HP実際に触れてみましたが、たしかに長時間筆記に向いています。ペンの重心がやや先の方にあるので、ペンの重さで書きやすいのです。まず、万年畢のメリットを書きます。1,ボールペンより書き味がよい。2,筆記に力が不要。流れるように書ける。デメリットは、次の点です。1,インクの乾きに時間がかかる。筆記後、3秒から5秒たたないとインクが乾きません。この間に、手で筆記部分を触ってしまうと手が汚れてインクが流れ文字が滲みます。しかし、メリットも大きいので一度試してみてもいいかもしれません。プロフィットブラックラスターは、お試しに使うにはお高いので、まず、2,000円位の安価な万年筆を試してみてインクの乾き方を体験してみてもいいかもしれません。なお、安価な万年筆は、ペン先がステンレスなので書き味は固いです。プロフィットブラックラスターのレベルだとペン先が金になります。素晴らしく柔らかい書き味になります。もし、試験で万年筆を使うのであれば、事前に半年ぐらいは万年筆に慣れておいたほうがいいでしょう。手入れも仕方もありますし(お店の人に習いましょう)、一回のインク補充でどの程度の筆記時間が取れるかも県警しておいた方がいいでしょう。よい万年筆は、力をぬいてペンの重さだけで書きます。インクは、自然に流れ出てきます。ここが、ペン先を少し押し付けて書くボールペンとの違いです。このため、ボールペンに慣れた現代人は、昔の人より筆圧が高いのです。万年筆には、字幅が数種あります。プロフィットブラックラスターでは、極細、細、中字があります。私が試してみたところでは、中字が安定性がいいです。インク流れの欠点は、字幅が細いほど緩和されます。しかし、極細、細だと万年筆に慣れない人は書きにくいと思います。インクは、染料と顔料の2種類あります。普通に売っているのは染料インクです。染料の方が扱いやすいので、染料インクの黒を用いればいいでしょう。セーラーの万年筆であれば、セーラーのインクを使うことが無難です。なお、万年筆を購入するときは、店頭で試し書きをおすすめします。プロフィットブラックラスターより安価でも、1万円台から金のペン先の万年筆はあります。日本のメーカーでは、セーラーのほか、パイロットとプラチナがあります。いずれも高品質です。万年筆は、「一生のお友達」というかんじの筆記具ですので、自分にしっくりするものを探すのも楽しみです。