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2022/03/12/土曜日/啓蟄の候、晴
杉本博司という人については、3年近く前「江の浦測候所」を訪ねて初めて知った。 その時同行した30年ほどアメリカで暮らす知人は、アメリカではタイムズが特集を組むくらい著名な人だという。 石組や石の使い方はよく練られた印象を受けた。建物に関しては彼の意図を汲むよい建築家が日本には沢山いると感じた。 元々写真家としてスタートしたとのことだけど、私自身写真に余り関心が無いこともあり、展示されていた氏の作品はあまりピンとこない。 さてその杉本氏。知人曰く、彼は古美術でニューヨークで財を成した人ではないかと言っていたが、さにあらん。 金沢文庫で、そんな氏の長年の古美術収集のインスピレーションがまとまりを持って展示、表現されている。 それだけではなく、春日大社や興福寺その他国宝級も。 心惹かれたのは前田青邨から白州正子を経て氏の元に至った十一面観音像のなんとも穏やかにまろびたお顔。 能楽完成前の南北朝時代と見られる児屋根命と銘のある古面の呪術帯びた姿など ただ全体に照明が意図してだろうが暗すぎる。もう少し明度を上げてほしい。 ここから称名寺に出るトンネルは何となくミホミュージアムを思い出させた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.19 21:17:54
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