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2023.08.27
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カテゴリ:旅日記
2023/08/27/日曜日/一日のどこかでは雨あり


8/19  いよいよ花輪ばやしの刻

驟雨の田沢湖を去り、鹿角市花輪の街の大型バスも止められる かづのみちのえき へ。

本当にまあリレーションがすごくよく考えられている。到着すると直ぐにご当地の夕飯がセッティングされていて、他の団体さんも続々と加わる。

日本のツアー団体は様々な関係者を伴ってこんなふうに回っているんだなぁ。コロナ禍ピークの時はさぞや心細いことだったろう。

敷地内には花輪囃子の展示館も。

間も無く各町の屋台が出発の時間までに
奇跡的に雨上がる。

大雨では金箔施した華麗な屋台は繰り出せないので、一番安堵したのは添乗員さんか。



バスの中ではガイドさんの花輪囃子について案内があった。10の町の屋台がお囃子を奏でながら町を練り歩き技を屋台の美しさを競い合う。

案内では今のお囃子は昭和7年から始まったと聞いたが、記憶は曖昧。

ぐぐってみるともっと古いようだが、いつから誰が何のために、というところははっきりしない。

↑辻ででくわした二つの町の屋台の青年ら、直立不動で我が町のリーダー同志の話合いを見守っているような。どちらが先にお旅所に出向くかを討議しているような様子

雨上がりの空は明るく、濡れた道路に映し出される。


この地を歩きながら何度か『かたづの!』中島京子を思い出した。

江戸時代の女城主ねねが、主人公。親戚の盛岡藩主の無理難題に耐え、知恵を働かせて、遠野へ転封されても臣下一同に血を流させなかった名君ねねの霊感の泉はユニコーンみたいなカモシカの角、だった。

さて、根城南部は今の八戸市だがむつの港も領地であれば、秋田藩界に近い鹿角も領地ではないだろうか。地名に印象操作されて本を思い出した?


屋台の中は老若男女が世代を越えて一つの音楽を奏でる。若い人たちの力漲る演奏と年配者の老練な調子のハーモニーが良い。

ところで、このお囃子音頭を若い女性が取る姿に女城主のねねの歴史を呼び覚ます何かを覚えるではないか。

↓お旅所は街の北にある 幸稲荷神社


全屋台が集まる前にお参りしようと手を合わせていると、神主さんから御神酒を頂いた。
幸い也。スーと喉越しのよい品のよいお酒。

↑待っているうちにぼんぼり提灯に灯りがともり、風情がイヤます。

神様の前に集合しておそらくは今年もお祭りのできることを感謝し、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を守る神を喜ばせようと心を一つにする町衆。

その姿の良さは子どもたちの目に刻まれ、その子が大人になってまたその役目を果たしていく。

参道へは屋台は入って来ないけれども後から後から町の代表者や若頭、若衆揃い踏みでお祓いされ、みなで御神酒を酌み交わす。


そうしていよいよ本格的に屋台は3時間ほどかけてお囃子を打ち鳴らしながら豪壮に駅前広場に集結する。

富士吉田のお神輿では町ごとの屋台のお囃子のリズムの競合で、自分たちのリズムを見失うと負け、みたいな規則で闘うけんか神輿だったと記憶する。

あれも素晴らしいけれど、これもよい。日々の暮らしの中で、お年寄りの男性がカッコよくて花がある見せ場が用意されている、のが気分がよい。


花輪ばやしは今年は8/19、20日の開催。例年30万弱の人びとがここに集い、祭りの気分に浸る。

知事賞などの発表が行われ、駅前行事は9時過ぎには終了し、屋台は一旦町に戻ら、深夜まで翌日の用意、朝詰めなどもあるらしい。

私たち観光客もバスに戻る時間、再び盛岡奥座敷のつなぎ温泉のホテルに帰る。寝るのはまた明日の日付だろうなあ。バスで爆睡の客が増える。

地域の心を一つにする祭りの知恵、これが失われれば町の紐帯も解け、再び統合することは困難だろう。こうして失われた町が全国に数知れず。

祭りをこれ以上失わせないようしっかり守れる国、地域であってほしい。





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最終更新日  2023.08.27 15:52:26
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