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2022/08/12/金曜日/ハマでは立秋を感じ
何ヶ月か前彼女の自伝を読んだ。 ご本人が講演はこれで最後と公言されている事もあり神奈川県立音楽堂の、岸惠子講演に出かける。 ↓河畔にタグボートや小舟のための緩衝材が浮いてハマらしい、上野毛界隈へ ぶらぶら歩きながら小高い丘の音楽堂へ 左手建物よい! 岸惠子さん どんな雰囲気、立ち振舞い、話し声なのか それを感じたいではないか。 そう思わせる女性。 『ベラルーシの林檎』から進行役の女性が横浜空室の一節を朗読することから始まる。 これは自伝の内容と丸々重なっているが、描写や表現力が素晴らしい。 1時間ちょっとの中で 小津安二郎の話、雪国、駒子役と池部良、大根役者と自覚する自分が唯一演技できた「おとうと」について 海外渡航禁止の日本からパリに着いた時の 眩しいパリ、貧しい日本 それから21cmしかない脚のオーダー靴からユダヤ、イスラエルの話題。 無知な自分が仏教以外1年間宗教に関わる書籍、原典を学んだこと。 旧ソ連赤の広場にあるデパートの陳列品と価格の驚くべき変化、ウクライナ、そして両国の戦争 夫イヴ・シャンピと撮ったゾルゲの映画の顛末とフルシチョフ専用機でソ連中を巡った話 日本に未だ2台しかなかった英国車を買った若い日の話、遂に免許返納した後の池袋の運転誤操作母子殺人の87歳について 今ウクライナに寄付しても武器になることへの懸念 10歳若ければウクライナに行きたい、など 自伝の印象からは気風のよい、シャキシャキした女性が浮かぶけれど、実際の岸さんはおっとりとした山手マダムだった。 ゴージャスでジャーナリストというよりはやはり往年の女優さん。頗るイキが良くて頭が良くて好奇心旺盛な。 昨日の8/11で何と90歳 真紅のロングドレスがとてもお似合いの ↓これが近々のエッセイ「高齢者の自覚」の掲載された岩波書店冊子「図書」 会場では岩波さんが在庫を配布 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.12 16:10:43
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